日本にも方言はありますが、どの国にもやっぱり色々なアクセントがあります。そしてそれは英語の教科書では教えてくれませんね。アメリカで代表的なものと言えば、Y’allとYou guysです。前者は“ュオー(ル)”と“ユ”の部分をとても短く発音します。若い人たちYou allと言う傾向があるようです。
大まかには、前者はアメリカ南部で使われ、後者は北部で使われると言われています。使い方としては、例えばY’all have a great day!!とYou guys have a great day!!で、どちらも「よい一日を!」という意味になります。意味は同じですが、少し違って聞こえますね。これ以外にも個人個人の癖など、教科書には出てこない表現は日常英会話としてとても多くでてきます。
日常英会話で会話を膨らませるには、色々なフレーズを知っておくととても便利です。
Can I have your name?
次に、カフェやファーストフード店のカウンターでの会話に触れてみましょう。筆者は、カウンターで注文するタイプのカフェ、ファーストフードは出来上がったときに整理番号で呼ばれるものと思い込んでいました。このため、「Can I have your name?」と聞かれたときに「名前?まさか、カフェで名前なんか聞かれないでしょう。」と自分の聞き間違いだと勘違いし、何と言ったか何度も聞きなおして、恥ずかしい思いをした経験があります。
アメリカのカフェでは、注文したコーヒーの容器に、お客さんの名前を書いて注文をとったりすることがあるんです。ファーストフード店でも名前で注文をとることは、よくありますね。そして、出来上がったときには名前を呼ばれるので取りにいく、というわけです。
あいにく、筆者の名前はアメリカの人たちには発音しづらい名前なので、いちいちスペルを伝えなければいけないこともあり、また、呼ばれても違って発音されるので、商品が出来上がっていることに気づかない、ということもあります。お店の人が発音しやすく、自分も聞き取りやすい名前、「ケン」「ジョン」「ナオミ」「エリカ」「ユウコ」など、偽名を使ってもいいでしょう。
Sweet tea or unsweet tea
アメリカと言えば、レストランでのドリンクもコカコーラなどの炭酸が多い、という印象をお持ちの方も多いと思います。でも、アメリカでもアイスティーはどこにでもある飲み物なので、アメリカ旅行中、炭酸ばかり飲みたくないと言う方にも安心です。
ただし、「May I have some tea?」といえば、ほとんど砂糖入りのあま~い紅茶が出てきてしまいます。特にアメリカの南部は甘党が多いと言われており、日本の人たちからは、考えられないほどの甘さの紅茶が出されます。砂糖抜きでのお茶が飲みたい場合は、必ず「Unsweet tea, please!」と言いましょう。少しだけ甘くしたい場合は「half & half」と頼むと、Sweet teaとUnsweet teaを混ぜたものを出してくれます。
アメリカのレストランでは、各テーブルの担当スタッフがいます。注文も無事に終わり、食事が出てきてさて、ゆっくり食べよう、というときに担当スタッフが「How’s everything?(いかがですか?)」と様子を伺いにきます。
タイミングが悪いと、口いっぱいにほおばったときだったりするので、笑顔でただうなずくのみとなってしまいますが、たいてい、「Everything is great!」とか「Delicious!」などと答えられます。
また、この時に足りないものを頼んだりできます。食事中に何度も確認に来てくれるスタッフもいるので、気軽にいろいろなことも頼めます。
Can I help you(May I help you)? かHow can I help you?
ショッピングなどでの日常英会話として、日本ではまず、「Can I help you?」とか「May I help you?」と店員から聞かれてくると思います。直訳すれば「お手伝いしましょうか?」ということですが、「いらっしゃいませ」のニュアンスのほうが強いかもしれません。これに対しての答えは、まずはイエスかノーかになります。そしてイエスの場合は、どうして欲しいのかを伝えることになります。
でも、この表現よりも、もっと日常的に聞かれるのが「How can I help you?」です。意味は、前者とほとんど変わりませんが、「How」が入ることによって、どのように手伝ったらいいのか、ということになり、これを受けて自分の用事を伝えることができます。ビジネス場面でも使える便利な表現ですが、少し事務的に聞こえるため、クライアントのことを考えていない、と使用を嫌う人もいます。