働く女性やシングルマザーの幸せと成功の条件

はじめに

世界的にシングルマザーが増加傾向にある中、欧米は著しくシングルマザー率が高い国です。昨今、日本のシングルマザーが年々増加傾向にあります。 同じ先進国と言われる欧米と日本のシングルマザーの現状は相違点があり、イギリスやフランスなどのシングルマザーと言われる女性達は、結婚という形にこだわらず、事実婚という形態で、パートナーと一緒に暮らし、パートナーからの経済的なサポートを受けながら、子供たちを養育しサポートをするケースが多いようです。 日本のシングルマザーの8割程度は、離婚をした後に、ママ一人で子供を育児と家事もしながら仕事をして生活をしているケースが多いといえるでしょう。   また、欧米ではシングルマザーにとって行政からの経済的な支援が高く受けられることもあり、シングルマザーを社会全体が支援しようという動きが増えているようです。 それに比べて、日本のシングルマザーは非常に経済的に厳しい状況にあります。 すなわち、貧困であるということです。２０１５年の厚生労働省の１人親家庭の現状の統計データによると、母子世帯と父子世帯の相対貧困率は54.6%です。先進国では貧困率が非常に高いのです。行政からの経済的な児童扶養手当や社会保障等の支援を受けても、貧困からぬけだせない現状です。   本来なら行政をはじめ、社会全体からシングルマザーための子供たちと育てやすい安心な環境を提供してもらったり、シングルマザーが働きやすい柔軟な環境を提供してもらえることが理想ではあります。しかし、現在の日本の社会ではシングルマザーが適応しやすい環境がほぼ皆無といっても過言ではありません。   あなた自身を受けいれてくれる環境がないのなら、あなたはいったいどうしますか？ この苦しい現状を打破するにはどうしたらよいのでしょうか？ あるままの現状に委ねる、依存する、または今の環境が変わるまで待ち続けるのでしょうか？   厳しい現実をたたきつけてしまいますが、あなたの周りにいる人たちや物や事柄だけに目を向けているだけでは、現状は一向に変わることはありません。また、何か良い事、幸運が訪れてこないかなあと心の中のどこかでひそかに望んでみたり、他力本願な気持ちで生活をしていても、あなたの現在の環境は滞ったままになるでしょう。   それではどうやって現状を変えられるのでしょうか？あなた自身を取り巻く環境を変えることは前述したようにできません。ここで、ぜひオススメしたい最初のステップは、外部へ向けていた視点から内部への視点へとフォーカスしてみることです。すなわち、視点を変えることです。   外部への視点とは、経済的に高い水準の生活に含まれる金銭面、住居、社会的な立場、キャリア、人間関係などを物理的な事柄を相対的に自分と比較して判断することです。内部への視点とは、現状を見ることではなく、これからのあなた自身の人生をどうしたいのか、どう設計したいのかを真剣に自分の根底にある心に耳を傾け、自分が本心から望んでいること、感じていること、自分ともう１人の自分の対話をすることです。   人生設計の希望の中には、シングルマザーとしての役割、母としての役割、女性としての役割が含まれるでしょう。この世に生まれてきた自分は今後どう生きていきたいか、自分の根底にある心に問いかけることが理想です。   シングルマザーにとっての考えられる人生の願望は様々でしょう。「経済的に自由になって、余裕のある時間をもちながら子供を育てたい。」「自分が楽しめる仕事をしながら、育児・家事のバランスをとりたい。」など、いろんな思いがあるなか、経済的な自由と時間や楽しめる仕事など、幸せや成功といった願望を抱いている方々が多いのではないでしょうか？   あなた自身の幸せと成功とは何でしょうか？まずはじめに、一般に考えられる女性の幸せと成功の概念を見ていきましょう。  

女性の幸せとは？

                      女性の幸せの定義は、欧米やアジア圏において、時代の流れにおいて、年齢においてもそれぞれ人の経験値により変わりつつはあるようです。日本の高度成長期の頃に、高学歴・高収入・高身長のパートナーと結婚が女性の幸せと世間で言われた時代もありました。昨今、欧米で女性が社会進出をしてキャリアウーマンの存在が顕著になってきた影響があるのでしょう。日本でも徐々に女性の社会進出し始め、起業する女性達が増えてきています。   最近では絶対的に結婚する女性が幸せではあるという傾向が薄れてきているようです。なぜなら、結婚イコール女性の幸せという概念を抱くことより、自分らしい人生を生きよう、自立した人生を生きよう、後悔しない人生を生きようという傾向に向いてきているからです。この１つの理由として、欧米や日本でのカップルの離婚率が高いことや、経済的にも精神的にも男性に依存することなく女性が社会で生きていく強さが根底にあるからでしょう。だからといって、結婚の有無だけで幸せの測る必要はいっさいありません。   それでは、女性にとっての幸せとは何でしょうか？人それぞれ異なった環境で生まれ育ってきた中で、「幸せとは…だ！」と一言で定義することは難しいでしょう。女性の共通点で考えられる幸せの定義を上げるとすれば、「きれいでいたい」「愛されていたい」「頼りたい」「パートナーから頼ってもらいたい」「仕事で認められたい」「キャリアアップしたい」「自分らしく生きたい」「いろんなこと(趣味)をしたい」「年齢かさねても素敵な女性でいたい」「笑顔いっぱいの家庭を築きたい」「最高のパートナーがほしい」などが該当するでしょうか。   これらの恋愛・キャリア・結婚の幸せの定義は俗に言うありきたりな女性の幸せといってよいでしょう。ありきたりな幸せっていったい何でしょうか？人によってありきたりな基準が異なります。あるAさんの言うありきたりな幸せが、あなたにとっては幸せと感じられないかもしれません。また、あなたにとっての言うありきたりな幸せは、Bさんにとっては幸せと感じられないかもしれません。   ここで強調したいことは、具体的にどのような幸せを望んでいるのかをあなた自身がイメージし考えることが大事です。あなたの周りの人たちが断言して言う幸せとはこういうものだと、それが幸せなんだと思い込み判断するのではなく、あくまでもあなた自身の軸をぶらさず、あなたの今まで積み重ねてきた経験と価値観と照らし合わせて、「あなたにとっての幸せとは何か」をこの場で、できるだけ事細かく考えていただき、可能であれば紙に書き留めてください。数に制限はありません。何個でもかまいません。   あなたの具体的な幸せのありかたリストが完成したら、あなたにとって優先したい事柄の高いものの順から番号をふってみましょう。トップ１０まで優先順位をつけられたら、トップ５までに絞ってみます。各トップ５の項目も見ながら、なぜその幸せを選び、それを望んでいるのか理由を考えてみましょう。そしていつまでにその項目を行いたいか、やってみたいかなど時系列でリストにします。これはこれからのあなたのライフ設計になります。   あなたの人生を楽しむことの１つに、１つでもできるだけ多くの経験値を増やすということです。ここで言う経験値とは、趣味をもつことです。没頭するまでとは言いませんが、楽しめて気分転換になることをやってみることです。恋愛や仕事や結婚や出産や育児から幸せを感じていても、あなたがリフレッシュできる場は必要です。結婚を経て子育てが一段落した女性は趣味をもっていなかったことから認知症になったケースもあるそうです。ぜひ興味をもったものを体験したりチャレンジしてみてください。   幸せのありかたの１つに、自分が素直でいられる仲間と時間を過ごすことです。お茶でもランチでも何でも良いので、一緒に時間を共有することをオススメします。キャリアアップのために仕事に一本の女性もいれば、専業主婦で子供と夫のためにだけに家事と育児の生活をする女性も中にはいるでしょう。できれば、素の自分でいれて、友達も同様素で接してくれて、お互いの未来や幸せを語り合える共有し合えるのであれば、なおさらお互い高め合える仲間であれば、もっと素敵な時間を共有できるでしょう。  

女性の成功とは？

女性にとっての成功の定義とは？必ずしも仕事で成功することが女性の成功に結びつくものとはかぎりません。働く女性にとっては仕事で成果を上げ、収入アップさせ、キャリアを積んでいくことも成功であると考える方もいっらしゃるかもしれません。けれども、男性の成功の定義は、仕事の成功は男性の人生の成功であるといっても過言ではないでしょう。世間でいう地位や名誉など外的な要因で周りから認めてもらうことが男性の欲望を満たす上での成功の定義であるようです。   なぜ女性の成功の定義は男性と異なるのでしょうか？女性には、様々な役割があるからです。結婚をして出産をして、なお働いている方であれば、妻として母として仕事場での社員として、女性としての役割があることで、それぞれの役割の観点から捉える成功の定義は異なってきます。   女性にとって役割が多くなるほどやる気が複雑化し低下してしまう傾向があります。役割が多いほどこなさければならないタスクのバランスをとることは難しいのは確かだと言えるでしょう。全ての役割と完璧にこなそうとするあまりバランスが傾いて、モチベーションがもてない、保てないと感じるようになり、自分の可能性の枠にふたをしてしまう働く女性がかなりいるように見受けます。また、これが限界かもと思ってあきらめてしまったり、新たな一歩を踏み出すことを躊躇してしまうことも少なくないようです。   女性にとっての成功の要因になるものは、幸せを感じられる内的な欲望を求める傾向が高いといえるでしょう。女性として生まれてきたからには、「女性として子育てと仕事の両立をしながら輝きながら生きていきたい」「いつまでのきれいでいたい」「自分らしく生きていきたい」という思いを素直にもちながら、自分ができる・注げるエネルギーをその一瞬ごとの出来事に全力投球していくこと。まずそれぞれの役割を１つ１つ自分のできる範囲で丁寧な姿勢でこなしていくことから、幸せと感じられることを１つ１つ増やしていくことが成功へのステップとなるでしょう。  

シングルマザーにとって幸せや成功とは？

シングルマザーになった理由は様々でしょう。あなたがシングルマザーになる前の幸せとは何でしたか？ 「生涯を共にする素敵なパートナーと結婚、出産し、笑顔あふれる生活を送ること」であったかもしれません。思いがけなく離婚をし、女１人で子供を育てていかなくてはならない状況に陥り、そこからの人生の再スタート。   シングルマザーになったことで幸せという気持ちから遠ざかってしまったり、幸せとは何かが不明瞭になってしまったりすることもあるでしょう。内的な視点へ目を向けるよりも、外的な視点へ目を向け、生活の基盤をどうしていくか、子供を育てていく経済面をどうするか、稼ぐための仕事をすることにフォーカスをする傾向が高くなると思います。もちろん経済的な要素は必須条件にはなります。   しかしながら、子供を養っていくためだけの生き方中心に考えて生活していくには、肉体的精神的な限界がやってくることは否定できません。行政の支援を受けながらがんばって働らくシングルマザーたちもいらっしゃるでしょうし、社会的なサポートを受けずにがんばっているシングルマザーもいらっしゃるでしょう。ただ日々懸命に生活をし、時間だけがあっという間に過ぎていっているのではないでしょうか。   敢えてここでお伝えしたいことは、一旦子供のためにという概念を脇に置いて、自分自身のための幸せや成功を一度真剣に考えてみてみましょう。前述にもありますが、幸せとは？成功とは？ひとくくりでは語られるものではないですし、人それぞれの経験値と価値観によりに定義も変わってきます。シングルマザーだから幸せは___だとか成功は___だではなく、あなた自身の人生をどうしていきたいのか、心の底で何を望んでいるのか、素直にぜひ紙に書き留めてみましょう。そしてリストが出来上がったら、優先順位をつけてなぜその幸せや成功を望んでいるのかという理由まで書き留めてみましょう。  

おわりに

  今回、幸せや成功について記述しておりますが、成功すれば幸せになれると考える方もいるかもしれませんが、成功したからといって必ずしも幸せになるとは限らないということです。大事なのは、あなた自身の幸せの定義と成功の定義を把握し、そこからリストと理由を書いて優先となる事項に着目することです。あなたが本来望んでいる幸せや成功をあなた自身がしっかりと知ることから人生の一歩を進むスタートになります。ぜひ自分のための時間をとって、自分と真剣に向き合ってみてください。