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アメリカで人気の幼児向けオンライン英語教材

はじめに

近年、日本での英語教育がどんどん低年齢化し、保育園でも英語教育を取り入れているということも珍しくなくなりました。英会話教室などを利用されるご両親も多いと思います。自宅で学ぶ場合なら、いい教材を与えてあげたいですね。わが子の英語教育の経験も踏まえ、アメリカの幼稚園・小学校の先生もすすめるとても人気のあるオンライン英語教材をご紹介します。

内容

日本での幼児英語教育 近年、幼児の英語教育の低年齢化は加速し、英語・英会話は常に習い事の上位に挙がるようになりました。英語教材も0歳からスタートできるようなものもあり、また保育園や幼稚園でも英語教育をとりいれているということも珍しくなくなりました。グローバル社会の中でしっかり使える英語教育が求められているのは確かです。

日本語への弊害は

英語教育を幼児期から行うことでよく心配されるのが日本語への弊害はないかということです。これには賛否両論ありますが、海外では3ヶ国語・4ヶ国語を問題なく操る人々が多く存在します。
海外の場合、生活環境の中で必然的にバイリンガル・マルチリンガルにならざるをえないということもありますが、日本で英語を学ぶ場合はたいてい日本語がメインで英語は時間を作って学ぶ形になります。
幼児が学べる時間を考えればせいぜい30分から1時間程度でしょう。一日のうちのたった1時間の英語が日本語に影響を及ぼすほどのものとは考えづらいことが分かると思います。また、2ヶ国語を学ぶことで両言語の相乗効果が期待されるとも言われています。なにより、幼児の脳はスポンジだと言うことを忘れてはいけません。

幼児にとっての言葉の習得

では、幼児にとって言葉の習得とはどういうものなのでしょう。言語習得のメカニズムには後天説と生得説があります。前者は生まれた後から受ける外部刺激に対する反応としての言語習得で、後者は先天的に組み込まれた発達過程として生まれる前から備わっている能力とされています。どちらにせよ、赤ちゃんは生まれると聞こえてくる音を楽しみ、自分も音を出すことを覚え、そしてその音を繋げることで単語になり、さらには文章になっていきます。
この過程の中で当然、幼児自身には「勉強」という概念はありませんもちろん、「日本語」「英語」などという固定された概念はなく、普段聞こえてくる言葉を物を伝えるための手段の一つとして習得しているにすぎません。

アメリカでの英語教育

英語を第一言語としているアメリカではプリスクールから小学校低学年でどのような教育がなされているのでしょう。人種のるつぼとも言われるアメリカの学校では英語以外の言語を話す子供たちもたくさんいます。
一昔前ではこういった子どもたちは母語(もしくは両親が話す言葉)の使用を極力控えるように指導され、学校では英語力の強化に力を入れられました。そしてもともとの言語が英語に飲まれてしまうということもよくあったことでしたが、最近の考えではもともとの言語もキープしつつ英語を伸ばすということが推奨されるようになってきました。両言語を伸ばすことのメリットに目が向けられるようになってきたからです。
英語が母国語でない子どもたちはESOL(English for Speakers of Other Language)またはELL(English Language Learners)というクラスで専門の先生による英語のサポートを受けます。子どもたちのレベルによってESOLのクラスで集中的に学んだり、通常のクラス内(英語のネイティブスピーカーのクラス)で少しサポートを受けたりと様々です。通常のクラスとESOL/ELLのクラスでは英語に関しては多少の勧め方、ペースに違いはありますが、両クラスとも必ず最初にやるのがフォニックス(Phonics)です。通常クラスの子どもたちはプリスクールで既に習います。

フォニックス

フォニックスというのは、英語をどう読むか、文字と音の規則性を教える教育方法です。
例えば、A、B、Cはエイ、ビー、スィーとアルファベット読みでも教えられますが、フォニックスではAは「アー(アとエの間の潰れた音)」、Bは「バッ」、Cは「クッ(カッ)」となります。また、母音と子音との関係などによっても音に規則性があるので、英語圏では幼児期からフォニックスを徹底的に教えられます。
これにより、例えばCatはどう発音するかと言うと、「カッ、アー、トゥッ」→「カーット(キャーット)」となります。そして、子どもたちは初めて出てくる単語でもこのフォニックスを使って音をつなげていくことで、いちいち単語単位で読み方を教えていくことなく子どもたち自身で読めるようになっていきます。これができるようになると単語の音を自分で想像できるようになるので、読書力がぐんと伸びます。

無料オンライン英語教材

では、どのような勉強方法があるのでしょう。日本でも幼児向けの多くの英語教材がありますが、アメリカでも様々にあります。日本のようなドリルや無料でプリントアウトできるウェブサイト、有料のオンライン教材など探しはじめたらきりがないです。
アメリカの親や教師たちはPinterestの投稿もよく使いますね。でも、今回特におすすめしたいのが、学校の先生も推奨するとても人気のあるウェブサイト、Starfallです。このサイトは、フォニックスからしっかり教えてくれるので幼児向けの英語教材としてはとてもおすすめです。

Starfall

Starfallはオンライン教材として2002年からプリスクールから小学校低学年向けの英語教材を無料で提供しています。特にフォニックスを中心として、ゲームをしながら「読み」ができるようになっていく構成になっています。それ以外にも算数をゲームをしながら学べるものもありますが、フルサービスの利用は有料になります。

最初は1 ABCというところから始めますが、とてもシンプルな構成になっているので親が英語ができなくても進めていくことが可能です。イラストもカラフルなので子どもも集中できます。母音のルールについても教えてくれます。幼児期にはとにかくこれを繰り返しやることで英語の音の基礎を作ります。
次に2 Learn to Readに進みますが、ここでもフォニックスを踏まえて単語の読みのルールを教えてくれます。それから3 It’s Fun to Read、4 I’m Readingへと徐々にレベルアップしますが、ここでも音を聞くことを中心に短い文章から少し長い文章へと進んでいきます。パソコンの操作は画面上でも分かりやすく指示があるので幼児でも簡単に操作できるレベルになっています。

まとめ

幼児からの英語教材は様々ありますが、今回はStarfallというオンライン英語教材をご紹介しました。どの英語教材を使うにせよ、幼児にとって「勉強」としての英語は面白くないものです。
でも、言語習得でも少し触れたように、音を楽しみ、その音を繋げ、その作業の結果人に物が伝えられるようになる、という作業を両親と共有できたら幼児にとっては喜びに繋がるものです。Starfallは幼児期に英語の基礎を学ぶ英語教材としてはすばらしいものなので、それを最大限生かすには親も隣に座って一緒に発音し褒めることで子どもは楽しんで学んでいけるのではないでしょうか。

おわりに

わが子の英語教育の経験から少し書かせていただきました。わが子も最初はアルファベットをエー、ビー、シーと覚えさせ、言葉も丸暗記の状態でしたがなかなか先に進まずアメリカ人である父親ともほとんど会話ができない状態でした。

でも、このフォニックスを習うようになってからはぐんと英語力が上がり、今では新しい言葉が出てきても自分で音を探して読めるようになってきました。日本では第二言語としての英語学習なので英語の「音」に対しての苦手意識や、親自身も英語が苦手と言うことでどうしても単語を丸暗記にしがちですが、特に幼児からの英語学習には「音」とその規則を覚えることは大切だと思います。今回の記事が参考になればと思います。

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