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ホップ・ステップ・ジャンプ! 簿記3級独学取得への4ステップ

はじめに

  簿記検定は数ある資格の中でも非常に知名度が高く、履歴書に記載することで一定の事務能力をアピールすることのできる資格です。そして、実は数字が苦手でも簿記の勉強は無理なくできます。  簿記3級は難しくない! 全くの簿記会計初心者が簿記3級を取得することは決して高いハードルではないのです。本稿では全くの初心者が3ヶ月の勉強期間で簿記検定3級に合格するための具体的なステップを時系列的に示していきたいと思います。

そもそも簿記検定ってなに?

 

「簿記ってなに?」って思っている人は多いと思います。なんとなく経理の人が身につけている専門知識ぐらいの認識の方も多いと思います。簿記とは「帳簿記入」の略です。どんな物なのかをざっくり言うと「企業の家計簿」です。皆さんは子どもの時にお小遣い帳をつけていたり、ご家庭で家計簿をつけるという経験はありますか?

 簿記というものは、そのようなお金の流れを個人・家庭レベルで把握するものを企業レベルに広げているものです。 一定の期間中に「お金がいくら入ってきたのか、出ていったのか?」 「なんでお金が入ってきたのか、出ていったのか?」をひたすら記録してゆくのが経理のお仕事であり、その記録方法のお約束が簿記です。つまり、簿記検定とは「私は企業のお金の出し入れを記録する方法を知っています」ということを証明する資格なのです。

簿記検定3級はどのぐらいの難易度?

 

前節で、簿記とは「お金の出し入れの記録方法の約束事」というお話をしました。では具体的に簿記3級はどのぐらいのレベルの約束事を勉強するのでしょうか?  結論から言うと、簿記3級は商店街のお店や従業員数数人の零細企業レベルの会計処理を学ぶものです。皆さんがイメージするいわゆる「会社」の会計処理は簿記2級で勉強する内容です。

しかし、簿記のすべての基礎は3級にあります。というか実務では3級レベルの内容が8割以上を占めますので、事務職で働くのなら簿記は持っておいた方がいいと世間で言われているのは、会計事務所などの専門的な業務を除いて簿記3級のことを言っているのです。というか会計事務所も簿記3級レベルで十分なことが多いです。

準備が肝心! 簿記検定3級合格に必要な物は?

 

さあ簿記3級の勉強を始めよう! と思い立った時に絶対に揃えなければならないものが2つあります。 ・電卓  他の資格と簿記検定の最大の違い。それは簿記の勉強には電卓が必要不可欠ということです。ケチってはいけません、いいものを買いましょう。具体的には1,500円以上のものを買いましょう。

決してやってはいけないことは、100円ショップの電卓で済ませてしまうことや、デザインがいいからとお洒落なだけの電卓を買ってしまうことです。これからのあなたの相棒となる存在なので、十分吟味しましょう。電卓選びで簿記の勉強のストレスは大きく変わります。使いづらい電卓を無理やり使い続けることほどストレスのたまることはありません。

 では、具体的にどのような電卓が良いのかというと、①戻るキー「←」、②2ゼロキー「00」、③早打ち対応があることが絶対です。この3つを満たさない電卓はまず実用に耐えませんので避けましょう。 ・テキスト・問題集・過去問  当然のことながら勉強するためにはテキストがないと話になりません。しかし、簿記検定はテキストの内容をひたすら暗記するような試験ではなく、手を動かして実際に問題を解くことを繰り返して合格を勝ち取る試験です。

そのため、テキスト・問題集・過去問は最初にセットで購入しましょう。書店にいけば複数の出版社から簿記3級のテキスト類が販売されていますので、中身を確認して自分の好みに合うものを購入するとよいでしょう。ただし、テキストと問題集は対になっているので、同一の出版社のものを購入したほうが良いでしょう。

Step1 さあ始めよう! 簿記検定3級勉強開始~1週間ぐらい

 

電卓とテキスト類を揃えたらいよいよ簿記3級の取得に向けた勉強を開始しましょう。簿記を全く知らない人がテキストを読んでみて最初に思うであろうことは「なにを言っているのかワケがわからん」でしょう。それでいいんです。みんな最初はそう思います。簿記の勉強を始めた方の最初の挫折ポイントです。はっきり言ってここが一番大変です。

対処法はただひとつ、理屈は考えずにとにかく仕訳を覚えましょう。先ほど簿記はテキスト暗記ではないと言いましたが、唯一の例外がここです。理屈を説明されても理解するための材料がないので理解しようがないのです。ですので、ツライでしょうが仕訳は暗記してください。でも、いつか必ず暗記したこと理解できる時がやってきます。

Step2 簿記がなんとなくわかってきた? 1週間ぐらい~1ヶ月目

 

そんなこんなで1週間ぐらいのツライ仕訳暗記を過ぎると、なんとな~く簿記というものがわかってきます。その辺りでテキストは具体的な帳簿記入の方法などに進んでいるはずですので、実務では仕訳はこういうふうに処理されるということがつながってきます。

ここで「簿記ってなんだか楽しいな」とか「帳簿記入の作業って無心になれるな」と思えればしめたものです。でも、仕訳はすべての基礎となるので仕訳の勉強だけは忘れずに続けていきましょう。やり過ぎということはありません。とことん仕訳問題を解きましょう。

Step3 電卓カタカタひたすらカタカタ 1ヶ月目~2ヶ月目

 

簿記3級の勉強を初めて1ヶ月ぐらいで、しっかりと勉強していた人であればテキストの内容が一巡できているはずです。そして、電卓とお友達になっているはずです。あとは、覚えたことを忘れないようにひたすら反復練習です。検定試験の合格ということを第一に考えると、仕訳問題・試算表作成問題・精算表作成問題を中心にひたすら解いていきましょう。

理想としては問題集を3回は解いて欲しいです。どうしても時間的余裕が無いという方は、帳簿作成問題をとばすという手もあります。帳簿作成問題は解答に時間がかかるうえ出題率がそこまで高くないため、試験合格ということを考えると多少効率が落ちてしまうためです。もっと言うと、帳簿作成は先の3点がしっかり理解できていると意外とフィーリングで解けて部分点が狙えたりもします。

Step4 過去問をどんどん解いて合格力育成 2ヶ月目~3ヶ月目

 

簿記3級の勉強を初めて2ヶ月目から、勉強を始めた時期にもよりますがいわゆる直前期という期間に入ります。書店には予想問題集などが並び始めます。予想問題集はそれぞれの出版社が威信をかけて作成しているので、結構当たります。なので、予想問題集を購入して勉強するのはアリです。しかし、ここまでしっかりと勉強してきた方であれば、過去問題集を解いてどのような問題が出てきても対応できるようにしておくほうが、合格率は確実に上がると思います。

過去問題集を解いて自己採点をして、解けなかったところはテキストや問題集に戻って復習する。これを1ヶ月繰り返せばかなり合格に近づいているといえるでしょう。何度も言いますが、すべての基礎は仕訳なので、この時期も仕訳問題の回答は続けてください。継続は力なりです。そして、試験前日は早めに就寝しましょう。

おわりに

 簿記3級合格に向けての勉強方法を駆け足で説明してきましたが、簿記3級は100点をとらなければならないわけではなく、合格点をとれば一律に合格することのできる試験です。ですので、ある程度ヤマを張るということは効果的だと思います。しかし、すべての基礎である3級はじっくり確実に勉強することをおすすめします。皆様が本稿をお読みになって少しでも簿記検定試験受験に興味を持っていただければ幸いです。

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