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女性が海外で働くのにおすすめの資格、アメリカ編

はじめに

女性が日本の企業から海外へ派遣されるということも増えてきました。でも、女性にしろ男性にしろ、一から海外で仕事をしようと思うととても大変なことです。そこで今回は、家事・育児と両立しながらできる女性におすすめの資格をご紹介します。

女性が海外で働くことの難しさ

日本の女性が海外に進出するということが近年、徐々に増えてきました。しかし、結婚・出産・育児や女性の社会的地位の問題などがすべて解消されたわけではなく、いまでも男性より困難が多いことは事実です。海外に出て日系レストランなどで働くことも可能ですが、過酷な労働の割には給料が安かったりと、期待ほどではないことも多いようです。

また、子どもが小さい場合はこちらでも保育園の待機児童の問題や保育料が高額であることなどからなかなか子どもを預けられないという現状もあります。このような状況の中で、海外で働くことを希望する女性にどのような道があるのでしょう。

資格を持つことが有利

日本でも女性が手に職を持つことは自立していく上で大変助けになるものですが、アメリカでも同じことが言えます。

何か秀でた才能があれば話は別ですが、自由の国アメリカでもやはり学歴、資格は強みになります。特に外国人ともなれば自分の能力を証明できる公のものが何かなければ履歴書の時点で断られることも多いでしょう。

保育ママ

そこで子どもが小さい場合でもおすすめの資格に、日本で言う「保育ママ」のようなものがあります。日本の保育ママは3歳未満の子どもを預かりますが、アメリカでは13歳以下の子どもを3人から6人までみます。日本の「保育」という意味あいよりも「少人数制の学校」といったところです。各州によっても多少のルールは違いますが、今回はジョージア州のFamily Daycare Homeというサービスをご紹介します。

Family Daycare Home

Family Daycare HomeはFamily Daycare Provider の資格を持つ人が、自宅を使って13歳以下の子どもを3人から6人までみるというサービスで、Bright from the Start: Georgia Department Early Care and Learningを通して資格の取得ができます。

筆者もこのサービスを利用したことがありますが、個人宅を使用しているとはいっても子供用のテーブルや絵本、おもちゃ、アクティビティに必要なものなどが十分に準備されており、少し大きい子の場合は勉強もしっかり教えてもらうことができます。また、学校の送り迎えや習い事の送り迎えなどをしてくれる場合もあります。

アメリカでも待機児童の問題は日本と同様あり、また公立学校に通わせるよりはHome School(自宅でオンラインや教材などを使用して学校に通うことなく学校の卒業資格を取得できるというプログラム)を選ぶ家庭、少人数での教育を求める家庭など様々です。Family Daycare Homeもこれらのニーズに対応してとても需要のある職種です。子ども好き、教えることが好き、と言う方には必見です。

Family Daycare Providerになるには

一昔前まではFamily Daycare Providerになるのには短期間の無料講習に参加し、バックグラウンドチェックを通過すれば誰でもなれるというものでした。しかし、現在では司法の関係から年々厳しくなり、一定の条件をクリアしていないと取得は難しくなってきました。

まず何らかの小児発達関連の学歴が必要となりました。Bright from the Start: Georgia Department Early Care and Learningによれば、Child Development Associate(CDA) credential、幼児教育のTechnical Certificate of Credit、 幼児教育のTechnical College Diploma(TCD)、幼児教育のAssociate Degree、ジョージア州Professional Standards Commission認定のParaprofessional Certificateなどが認められているものです。

ただし、日本で幼児教育に関連した学歴がすでにあればBright from the Start: Georgia Department Early Care and Learningに直接問い合わせ、各自対応するとのことでした。
仮にこれらの資格がなかったとしてもアメリカの短大で大体2年程度で幼児教育に関する何らかの教育を受けることは可能です。

オンラインのコースもたくさんあります。これから先の長い人生を考えれば2~3年程度の学ぶ時間もそれほど長いものではなく、興味のある方は挑戦してみる価値のある資格ではないかと思います。

学歴がクリアできたらBright from the Start: Georgia Department Early Care and Learningが主催する20時間の講習に参加します。

そして指定の申込書で申請、指紋の登録など諸手続きが済めば晴れて免許取得ができます。
その後は自宅の設備を整えて監査を受け、消防署やチャイルドケア紹介所などへの連絡をし子どもたちの受け入れ開始となります。
 

家族の理解

Family Daycare Providerは、特に子どもを持つ女性が海外で働くのにとても有利な資格です。ただし、個人事業であり、また職場が自宅となるということを家族にしっかり理解してもらうことが大切です。

子どもを預かるときには物の破損の際の責任なども契約書に含まれますが、他人の子どもが常に自宅に出入りするということ、また親からの問い合わせにはどの程度対応するか、子どもを預かる責任についてなどきちんと相談しておきましょう。

まとめ

今回は特に小さいお子さんがいる女性におすすめのFamily Daycare Providerの資格についてご紹介しました。

どの仕事をするにせよ、女性が海外で働くときには、日本で仕事を持つとき以上に周りのサポート体制を整えてから取り掛かることが成功の鍵といえるでしょう。

おわりに

Family Daycare Providerは私個人的にもとても興味のある資格だったので今回ご紹介させていただきました。

海外で仕事がしたい、また夫に頼ってばかりではなく経済的にも自立したいという女性にとって少しでも参考になればうれしく思います。

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