■はじめに
仕事や勉強の効率を上げるために効果的なのが、読書スピードを2倍3倍に速められるという速読術です。
何か特殊な才能や能力などは必要なく、トレーニングさえ積めば誰でもできるようになるので、ぜひ挑戦してみるのがおすすめです。
インターネットで検索すれば速読テクニックとして数多くの情報がヒットしますが、中には間違った情報も交じっていることがあります。
正しい方法を知り、より効果的な速読術を習得しましょう。
まずは自分の読書スピードを把握する
速読に挑戦したいと思ったら、まずは自分が持っている読書スピードの現状把握から始めることが大切です。
タイマーをセットして、文章を一つ読むのにかかる時間を正確に記録することから始めましょう。
読書スピードを測るときの注意
読書スピードを確認する際、無理に早く読もうと意識する必要はありません。
単に読書スピードを確認することを目的としているので、あくまでも自然な速度で、普段本を読むときと同じように読むことが大切です。
また、選ぶ文章もそれほど長いものを読む必要はありません。
簡単なエッセイや小話など、10分以内でサクッと読み終わるものを選びましょう。
読み終わったらタイムを記録するのと同時に、文章のだいたいの意味も確認します。
ノートを一冊用意して、文章に書いてあったことを思い出しながらできるだけ多くの情報を書き出しましょう。
この時に書き出せた情報量が、普段の読書スピードで得られる情報量の指標となります。
将来的に2倍速3倍速で読んだ時もこの情報量を保つことが目標となるので頑張って書き出しましょう。
正しい速読法とは
巷にあふれる間違った速読術ではこの部分が見落とされ、ただ早く読んだり、内容のごく一部のエッセンスのみを吸収するような読み方を推奨する人もいるのですがそれは正式には間違った方法です。
あくまでも得られる情報量はそのままで、スピードのみを早めるというのが正しい速読のやり方だということを覚えておきましょう。
目の動かし方から習得
正しい速読術を身に着けるためには、大きく分けて3段階に分けられたトレーニングを積むことが必要です。
目の動かし方のトレーニング、続いて文字情報を吸収するトレーニング、最後に内容理解のトレーニングとなります。
速読の基本となるのは、その目の動かしです。
視点を固定してページ全体を把握する方法と、視点を動かしながら読む方法の二種類があるのですが、どちらのやり方でも構いません。
普通に読むのとは違う独特な目の使い方に慣れることで以降のトレーニングを円滑に進めることができるので、まずは目の使い方に集中してトレーニングをしましょう。
いきなり内容を理解しながらスピードも早めていく、というのはなかなか難しいです。
地味でつまらない作業ではありますが、効果的にトレーニングを進めるために、順番を追ってトレーニングを進めるのが大切です。
どんどん読んで慣れる
速読術とはいっても、その基本は多読にあります。
時間を見つけてどんどん量をこなしていきましょう。
沢山本を読むことは、読書するという行為そのものに慣れるという意味もありますが、基礎知識を多く蓄積するという意味もあります。
同じようなジャンルの本を複数読めばそれだけで基礎となる情報を一定量蓄えることができます。
深い内容まで踏み込んだような本に挑戦する時、基礎知識が伴っていた方がより早く内容を理解することができるので一冊の本を読むのにかかるスピード大幅に短縮されます。
まずは興味のあるジャンルから始めて、慣れてきたらまだ読んだことないようなジャンルの本にもどんどん挑戦していきましょう。
おわりに
効果的に速読術を身に着けるためには正しいトレーニングが必要です。
正しい速読トレーニングを積めば、努力の効果は確実に表れます。
意外と見落としがちなポイントをしっかりと確認して、より効果的な速読トレーニングに励みましょう。