はじめに
最近日本でも流行り始めたフィリピンへの語学留学。わざわざ英語圏の国にいかなくても日本からわずか4時間余りのフライトで英語が日常で使われているフィリピンに行ける。しかも留学費用は格段に安い!!
でも不安が。本当にフィリピンで英会話が上達するの?
心配なし。短期留学2回経験者で5年前まで全くの英会話ビギナーだった私、今では普通に話しています。それらの体験を通じてこの短期留学がいかに有効だったか、それを証明します.
語学留学の前に準備すること
そもそも、いきなり準備をせずにうまくなることなんて何もありません。
英会話も同じことです。日本人は英会話に熱心な国民です。日本ほど英会話スクールや教材が巷に溢れている国はないと思います。でもなぜか、英語をうまく話している日本人ってあまり見かけませんよね。なぜでしょう?
それは日本の学校で英語を学び始めた時から、すでに間違った英語の学習方法を身に着けてしまっているからです。同じ方法である程度年齢がいってから英会話を学ぼうとします。すると、全部日本式の英語学習するものですから、英会話の基礎(発音や音のルール、英語的思考法など)が全く身についてないのに、いきなり難しい教材に挑戦してしまいます。結果として落伍者がゴロゴロ。それではうまくなるはずかありません。
フィリピンへ留学の前に準備しておくこと。まずは単語と文法の復習をしておいてください。これは単に中学で習った程度のことでいいです。そんなに時間もかかりません。つぎに少し生の英語の音に慣れておくために、できたらオンライン英会話を数か月受講してみてください。毎日1レッスン25分受けても1ケ月6,000円前後。財布に優しい費用で生の英語に触れられます。相手はフィリピン人、すでにそのレッスンの中にフィリピン英語に慣れる機会が自動的に含まれています。ぜひ、事前準備に入れてください。
フィリピン英語って本当に通じるの?
ぜんぜん通じます。二つのいい例を挙げますね。
私はフィリピンに2回短期留学(合計2ケ月)して直接フィリピンの先生から発音も含めて指導を受けました。私は現在もオンライン英会話で毎日生の英語に触れていますが、先生の国籍はバラバラです。一言で言って世界中から講師を選んで受けています。イギリス人であっても、東ヨーロッパの講師でもアジアの講師でも、またアフリカ人の講師であっても私の英語は通じています。
コミュニケーションに不足は感じません。
一方、フィリピン人の国内での人気の職種のひとつにコールセンターがあります。世界の企業はコールセンターの仕事を他国に外注しています。そこで国として多くの国民が英語を使えるインドやフィリピンがコールセンターの仕事を一手に引き受けているのです。
特に最近はアメリカ英語で学んでいるフィリピン人がコールセンターのなり手となっているのです。顧客は英語ネイティブです。早口でまくしたてる英語ネイティブに対し、コールセンターのフィリピン人はぜんぜん臆することなく対応しています。これらの事実がフィリピン人の英語が間違いなく世界で通用するということを示しています。
最初に行くフィリピンのスクールってどこがいい?
これは一概にどこがいいとはいえません。私の場合は最初にマニラのスクール、二回目はマニラの数か月後にセブのスクールで過ごしました。マニラは生徒は大半が日本人、セブは生徒の9割が韓国人学生でした。どちらがいいとか、悪いとかは判断が難しいです。あえて言えば、よく似たレベルだと思います。
ただ私が留学した4年少し前はまだまだ韓国人主体のスクールが多く、オーナーも韓国人でした。しかしこの4.5年の間に日本人経営のフィリピン語学学校がかなり増えました。
設備や食事も含めて日本人が満足できるスクールも増えたと思います。初めて短期留学する人は不安もあるでしょうから、最初は日本人経営のスクールのほうが無難だと思います。
ただ気を付けなければならないのは、日本人ばかりの生徒だと、日本語が使える環境なので気持ちが楽になって毎日生徒間で使う言語が日本語になって、これじゃ何しにフィリピンまで行ったのか目的がわからなくなることにもなりかねません。
逆に韓国人や他国のひとが生徒なら、共通言語は英語しかないので、いやでもコミュニケーションは英語になります。
そういう観点からは韓国人オーナーのスクールも選択肢の一つとしていいかもしれませんね。
とにかく、授業料、滞在費、食費、すべて含めてもめちゃくちゃ安いと思います。この機会を逃さずに、英会話能力伸ばしたいなら、まず現地へ飛び込みましょう。
フィリピンのスクールの教え方
基本は講師とのマンツーマンスタイルです。50分がひとくくりのレッスン時間となっているところが多いです。講師は当然フィリピン人、日本語が全く話せない人が大半です。日本語が話せるなんて期待をして留学したらとんでもないことになります。それだけに私が1の事前準備で申したように、最低限の準備だけはして現地に出向きましょう。
スクールとしては最初に生徒にテストを受けてもらって、大体のレベルを判定したのち、それぞれの生徒に応じたカリキュラムを組んでくれます。当然行く前に代理店を通じて自分の希望も伝えておりますけど、あまり伝わっている感じは私の個人的体験ではなかつたです。いきなりって感じですね。
でも、もし相手の言ってることが分かりにくければはっきりわかりませんといえば、講師は生徒のレベルに合わせてくれますから、あまり心配する必要はないと思います。
ここでの経験はとにかく毎日生の英語に触れること。いきなり英会話の上達を短期の留学で求めても無理です。でもこの体験は後々に大きく貢献してきますから、絶対に軽視しないで一生懸命、その期間を楽しみながら過ごしてください。
発音クラス、テキストクラス、フリー会話クラス、文法クラス、などなどいろいろカリキュラムは用意されています。でも共通しているのは全部言語は英語オンリーです。
結果として英語を話さないと許されない状況にあなたを追いつめます。英語がうまくならないはずがありません。文法やミスなど気にせず、話して話しまくりましょう。恥なんて関係ない。フィリピンではあなたの知り合いなんて誰もいません。周りなんて気にせず英語に集中しましょう。
短期留学中の生徒としての過ごし方
短期留学中は、できればレッスン中もスクールがお休みの日も積極的に英語を使いましょう。たとえば、私の場合は、レッスンがある平日も早朝とか、レッスン後にはスクールの自主学習室で予習復習に時間をかけていましたし、お休みとかフィリピンが休日の日には、できるだけ外に出かけて、大きな市場で衣服を買ったり食べ物を注文したり、あるいはフィリピン講師と旅行したりと、いろいろな機会を作って英語を使おうとしました。
その際でもできるだけ同じ日本人とは行動はともにしませんでした。できるだけ英語漬けの生活を送ることに集中しました。なぜなら短期留学とはいえ、こんな機会はめったにないからです。
日本へ帰国後の英会話能力の維持
日本に帰国したら、普通は異国からの緊張感から解放されて、やれやれとなってしまい、再び日本語漬けの毎日に陥れがちです。しかしここで気を緩めてはなりません。せっかく苦労して短期留学しに異国まで出かけてきたのです。
一番いい方法はオンライン英会話のレッスン回数を増やすことです。心配ありません。あなたは短期留学の間に国内では得られない貴重な体験をすでに済ませているのです。
留学前は苦手意識の強かったオンライン英会話のレッスンがその留学過程を経てずいぶん楽になっていることに気が付くことでしょう。
ですから、同じオンラインスクールで回数を増やすもよし、あるいは別のスクールを探して加えるのもよしです。とにかく英語を話す回数を増やせば否応なく、どんどんあなたの英会話能力は伸びてきます。いったん伸びた能力は毎日1時間英語に触れ続けていれば絶対に落ちないと言われています。努力を続けましょう。
そして短期留学を経てさらにジャンプアップするために
もちろんフィリピンへの短期留学は英会話を上達させるための契機にすぎません。しかしすでにあなたはその機会を通じて日本語脳から英語脳への切り替えが済んでいるはずです。
国内にいたら英会話はマスターできないという都市伝説みたいなものがありますが、あれは全くのデマです。私は国内にほとんどいながら少なくても日常的な英会話には全く困らないレベルに到達しました。
これは一生懸命基礎から積み上げていく訓練さえできれば、誰でも到達できるレベルだと思います。
これから継続することは、オンライン英会話の毎日の継続、語彙を増やす、それも例文の中で一緒に覚える、記憶するのでなく口から出して話す、そんな単純なことの繰り返しでいいのです。このふたつを繰り返していれば、どんどん英会話は上達していくと、私は自分の経験を通して学びました。
おわりに
フィリピンという国が日本の近くにあってよかったと思います。
この国は子供に英語をすでに6歳で学校で学ばす制度があります。
それだけに、多くのフィリピン人が普通に英語を話せる状況があって、国としてまだ貧しいので、私たちはフィリピンの語学学校やオンライン英会話を通じてフィリピン英語を安価に学べる機会を持てているのです。
日本人が英会話力をつけるのに、こんな絶好の環境はありません。積極的に留学していきましょう。