スカイプで学ぶフィリピン英語はあなたの英会話力をアップ
この記事の目次
はじめに
アジアの発展途上国の一つに過ぎないフィリピンの人々が話すフィリピン英語なんて本当に英語圏で通用するの?この国の英語事情を良く知らないで英会話学習を始めた日本人ならそう思われても無理はないと思います。
でも5年前に全くのビギナーから英会話を始めた私が今英語で会話ができるようになったのは、この国の方々とのスカイプを通じた接点なくしてはありえません。今回はその軌跡をたどります。英会話を始めた動機
もともと学生時代を通じて比較的英語は好きだった科目の一つでしたけど、どんな日本人でも経験するように、いざ英語をしゃべれと言われてもまず訓練なしに会話できる人はいません。私も同様で、大学を卒業後も普通の日本の会社に就職したので英会話などとは無縁の生活でしたし、まさかその本人が55歳を機に英会話の道に本格的に乗り出すなんて当の本人でも想像していませんでした。
ところがある日、ふとネットで当時は珍しかったオンライン英会話のウェブサイトにアクセスしていました。そこで昔から興味を持っていたホリエモンこと、堀江貴文氏がフィリピン人相手にレッスンを受けているシーンに出くわしていたのです。ホリエモンは英語は苦手だと言ってましたが、なんとかやり取りできていたのです。そこで私が錯覚したこと。「ホリエモンの英語でこれなら、私もこのシステム使ったら英会話力身に着けられるかも?」壮大な錯覚の現実へのスタートでした。まず取り組んだこと オンライン英会話
当時はすでに会社を退職して暇だったので時間はたっぷりありました。そのため、もしかしたらその時間を英会話学習に使ったら、いくら私のようなすでに老境一歩手前の人間でも少しは話せるようになるかもしれない。そう、そんなに欲はなかったのです。フィリピン人の若い女性の講師とホリエモンがやっているように、楽しく話せたらいいな、その程度の動機でした。
当然のようにほとんど何の準備もせずに数日後には当時やっと日本でも認知されかかっていたオンライン英会話に登録して始めたのです。オンライン英会話はスカイプという一種のテレビ電話みたいなアプリをダウンロードして(無料です)他の方とコンタクトを取ってお互いに話せるシステムのこととです。画面で相手と話しながら、同時に画像、メッセージ、動画まで送れる優れもののコミュニケーション道具です。もちろん国内はもとより、外国でもネットがつながっていればどこでもコンタクト可能、しかも基本、すべて無料です。
当時のオンライン英会話はほぼすべて講師はフィリピン人でした。戦後長らくアメリカの統治下にあったフィリピンは子供が就学開始から英語が学べる環境にあって、かなりの数の英語話者がいました。一方では長らくアジアの最貧困国の一つとして国内に仕事の機会は少なく、このオンライン英会話の講師というのは彼らにとっても仕事を得る絶好の機会だったのです。暗中模索の時代
これは私にとっても英会話習得の絶好のタイミングでした。なぜならスカイプを通じた学習方式であるオンライン英会話は、それまでの日本の英会話学習にはない革命的な学習方法だったからです。 それまでの日本の英会話学習というものは、1時間のレッスン料5000円以上、グループレッスン主流で色々なレベルの生徒がごちゃまぜのレッスン風景の中で生徒が自ら英語を話す回数など知れたものでした。
レッスン料が高いので週に1.2回通えればいいほう、そんな方式ではたして英会話なんて身につくのでしょうか? しかしフィリピン人講師を相手としたこのオンライン英会話はまずレッスン料が同じ1時間単位で比較しても200円前後、これはスカイプという無料のアプリのシステムとフィリピンといういまだアジアの最貧国の一つという位置づけがなければ、絶対作り得なかったシステムだと思うのです。
講師への給与の支払いがこの料金の範囲で成り立っていたからこそ、私は毎日のようにレッスンを受けられたのです。最初の1ケ月目には毎日1レッスン(25分)、それが3ケ月目からは一日3レッスンになっていました。それでも一か月の負担は1万数千円です。何年続けても家計への負担はないレベルです。 英会話の上達の秘訣はとにかく毎日英語に触れること。これ以外にはありません。英会話は究極、勉強でなくて訓練なのです。スポーツと同じです。
巷には今や英語教材が溢れまくっている状態ですけど、私はオンライン英会話こそがやや強制性を伴う(相手がいますから)最強の英会話学習法だと今も信じています。 しかし、もちろんオンライン英会話だけをやっても英会話力は伸びるわけではありません。基礎的な部分はやはり自分自身によるやや忍耐を伴う学習なしには、どちらにせよ、将来的には英会話の上達はストップせざるを得ないと思います。 私も例外にもれず、この自己学習の段階が最も苦しみぬいた時でした。
教えてくれる先生はいません。書物、インターネットの英語話者の書いたものやコメント、などあらゆるものが私の自己学習の先生でした。考え付く限りの方法を試し、挫折を繰り返しながら、少しずつ上達していったような気がします。私自身もまたスカイプを通じたオンライン英会話もまたこの時期は暗中模索の時代だったと思います。フィリピンに短期留学する
ちょうど英会話学習を始めて1年後、英会話の環境を変えたくなって生まれて初めてフィリピンに渡りました。2011年から2012年にかけて、2回トータル2ケ月をフィリピンの英会話スクールで若い日本人や韓国人に混じって過ごしました。非常に刺激的な二か月でした。 このフィリピン留学もまたまたコスト安優先の策でした。
当時でも本場、アメリカやイギリスでなく、カナダとかオーストラリア、いわゆる英語圏への留学は1ケ月もいれば、軽く100万円単位の出費を覚悟しなければなりませんでしたが、フィリピン留学なら、1ケ月スクールの寄宿舎に滞在して行きかえりの飛行機の渡航費、毎日フィリピン人講師からマンツーマンのレッスン8本(1レッスン50分)、三食つき、個室扱いでも30数万円行かないレベルの出費でした。
だから、1回のみならず2回も行ったのです。まだまだビギナーレベルを超えない段階でしたけど、この2ケ月の集中期間が私の英会話への情熱をより高い段階へ押し上げたのは間違いありません。帰国後の英会話学習
帰国後の私はフィリピン滞在中に経験した色々な出来事を通じてますます、英会話学習に熱が入っていきました。色々な出来事の中には結構リスクの高い出来事もあり、英語がもっとできていればそのような危機感は感じなかったことも含まれます。だからこそ、生きた英語を使える必要性に迫られたのです。 それまで一日3回だったオンラインレッスンはもう一社オンライン英会話を加えることで、一日5回(トータル2時間30分)まで増加しました。
前後の予習復習時間を加えると、毎日5時間くらいは英会話の訓練時間に明け暮れていたかと思います。 でもとにかく疲れというものは感じませんでした。別に仕事のためでもない、TOEICで良い高得点を取るためでもない、ただ興味の赴くままに、英会話力が上達すればするほど、外国人話者との会話を通じて私の知らなかった視界がもっと広がり、開けてくる。それだけの理由でした。その後の上達度合
英会話というのはなかなか上達を自覚するのは難しいテーマです。最初のうちは本当に自分が英語を普通に相手としゃべっていることさえ想像できないようなレベルでした。ただ持っていた感覚は、本当に大変な航海に乗り出してしまったなあ、いつ港に到着できるのだろう、そんな不安だらけの船出でした。 一般的に日本人が曲がりなりにも外国人とまともに会話ができるようになるには10年程度は掛かると言われています。
私もそう意識していましたから、まあ、65歳くらいになればなんとかそのレベルになっているだろう、そう思っていました。しかし現在丁度開始から5年目、自分で言うのもなんですが、すでにその10年目レベルには到達したと感じています。もちろんまだまだ足らない部分はありますが、これは今の努力の延長線上で解決できるものだと確認しています。5年を振り返って、そして
振り返れば5年なんて短い期間でした。それだけ夢中に過ごしてきた5年間だったのだと思います。同じころにフィリピン留学で一緒に学んだ若い日本人学生で今も付き合いのある連中もそれぞれ就職して、何人かは英会話力も格段に伸びそれを活かした仕事にもついています。同時にあの時の経験を全く生かさぬまま、今日を迎えたような若い人もいたのも事実です。
一緒にいたわずか1ケ月でも日本を離れた開放感からスクールの終わった夜や週末を日本人学生、韓国人学生つるんで遊びに出かけていた連中と、ひとり黙々と自主学習に励んでいた数少ない学生たちの5年後の姿はくっきりと分かれています。
そして今も後者の自分たちの道をしっかり歩いている若者たちとの交流が続いているのが私の財産といえるものの一つです。 スカイプを通じたフィリピン英語との出会いがなくば、今日の私の姿はなかったと思います。そして今も英会話を通じて私の未来は末広がりの状況にあります。
おわりに
インターネットとスカイプ、あるいはフェイスブックなどSNSの発達で世界は一層身近な存在になりました。世界の共通言語、英語さえ使えれば世界の人々は全部今日からあなたの友人になれます。私もフィリピン人は言うに及ばず、今ではたくさんの多国籍の友人が現実にいるのです。
れが幸せと呼ばすして何と表現したらいいのでしょうか。私の英語と英会話の学習はこれからも続いていくと思います。エンドレスに。