英語リスニングおすすめトレーニング7選
この記事の目次
はじめに
英語学習を始めるなら、まずはリスニングから始めるというのが定説になっています。言葉の読めない赤ちゃんが母国語を身につける過程と同じように、まずはとにかくリスニングをして英語の音を脳に焼きつけてしまうのです。
頭の中に英語の単語や文章がたくさん入っていれば、リスニングした瞬間に意味が理解できるのですが、それは英語が音声として入っていなければいけません。 それでは、英語のリスニングを鍛えるおすすめのトレーニングを7つご紹介します。
シャドーイング
英語リスニングのおすすめトレーニングの一つ目は、「シャドーイング」です。 シャドーは影のことですが、シャドーイングというのは、聞いた英語の音声の影を追うようにして自分でも発声する練習です。たとえば I have a dream. という音声が流れたらその後を追いかけるように少し遅れて I have a dream. と言うのです。
このトレーニングをすると、ただなんとなく聞き流してしまうことを防ぎ集中してリスニングすることができます。また、一つ一つの音声に注意するようになります。そして、イントネーションやリズムが身につきます。音をまねるように発声するので発音も向上します。聞きながら発音するだけなので比較的気軽に取り組めます。 ただし、音声に合わせてただ反射的に発音しているだけでは効果は少なくなります。慣れてきたら、文の意味を考えながらシャドーイングできるように心がけましょう。
英語音声を日本語で書き取る
英語リスニングのおすすめトレーニングの二つ目は、「英語音声を日本語で書き取る」です。 シャドーイングを続けていると、自分でもかなり上手にできるようになることを実感できるようになります。ただしその一方で、自分のやっているシャドーイングが本当に正しいのだろうか?という疑問が浮かんでくるようになります。適当に「こんなもんだろう」という感じでもシャドーイングできてしまうからです。このままだと、何ができていて、何ができていないかが分からないままになってリスニングが上達しません。 そこで次にやることは、聞いた英語の音声を書き取ることをするのです。
この段階では日本語で書き取ってみましょう。それも聞こえた通りに書いてみるのです。たとえば、I got a …. は、スペルを見ると「アイ ガット ア」と書きたくなりますが、実際の発音はおそらく「アイ ガラ」と聞こえるはずです。ですからこの場合は、「アイ ガラ」と聞こえた通りに書くのです。このトレーニングをすることで、英語を聞こえたままに聞くようになり、自分の発音の誤解に気がつくようになります。
ディクテーション
英語リスニングのおすすめトレーニングの三つ目は、「ディクテーション」です。 今度は、英語音声を日本語ではなく英語で書き取ることになります。このトレーニングは慣れるまではかなり大変です。一つの文を書き取るまでに何度も何度もくり返し聞くことになります。何度聞いてもどうしてもわからない部分がでてきます。しかし、そのように何度もくり返し聞くことになるので、とても効果的なのです。
また自分がどの音が聞きとれなくて、どの音が聞きとれるのかがはっきりしてきます。英語では、どの部分が大きくはっきり発音されて、どの部分が小さくあいまいに発音されるのかなどといったことも分かるようになります。
センテンスリピート
英語リスニングのおすすめトレーニングの四つ目は、「センテンスリピート」です。 これは、一つの文章を聞いて暗唱するトレーニングです。このトレーニングの目標は、「英文を映像に変換し覚えておくことができるようになる」ということです。
英文を覚えることは大変ですが、一度映像のようにイメージに変換して記憶すると、文字で文章を覚えるよりも楽なのです。そして、これができるようになると、英語のリスニングをしているときに、日本語に変換せずに意味を英語のまま理解できるようになります。 ですから、センテンスリピートと聞くと、文章をきっちりそのまま間違いなく覚えなければいけないと思うかもしれませんがそうではなく、その英文を聞いて描いた映像が正しけれは正解なのです。
センテンストランスレーション
英語リスニングのおすすめトレーニングの五つ目は、「センテンストランスレーション」です。 これは、英語音声の一文を聞いて、それを訳していくというものです。しかし、きれいな日本語に訳す必要はありません。英文を聞いた時に描いた映像を説明できればいいのです。
英語をリスニングしている時に、聞きとれた単語だけをつなげて意味を理解することがあると思います。この場合、実はまったく正反対の意味だったなどということもありえます。このセンテンストランスレーションをすると、本当に理解できているのかどうかをあぶり出すことができるわけです。 最初のうちは、簡単な内容のもので行うほうが良いでしょう。また、聞きながら日本語に訳すことはしないようにしましょう。
内容を保持する
英語リスニングのおすすめトレーニングの六つ目は、「内容を保持する」です。 リスニング試験などで英語のリスニングをしていて、リスニングしている時は内容を完璧に理解していたのに、そのあとの問題に答える時に話の内容を何も覚えていなかったという経験をすることがあります。「たしかに理解できていたはずなのに…」と悔しい思いをしたことのある人は少なくないはずです。 これは、リスニングすることに集中するため、保持しておくための余力が脳になくなるために起こります。
リスニングしていると、「単語は何だ」「何の音だ」「意味は何だ」と脳にとっては処理することがたくさんあるわけです。そうなると、話の内容を覚えておくということにまで脳の処理の手が回らないのです。リスニングトレーニングの際は、このことを意識しておく必要があります。
ドラマやアニメを見る
英語リスニングのおすすめトレーニングの最後七つ目は、「ドラマやアニメを見る」です。 これは少々、息抜きの意味もあります。たまには、楽しくトレーニングしてもいいということです。 英語を勉強する人の中には、日本語字幕なして洋画を見たいという人も多いと思いますが、英語リスニングのトレーニングとしては映画よりもドラマがいいでしょう。さらにおすすめなのはアニメです。映画の場合は2時間近くかかりますから何度もくり返し見るには適しません。ですからドラマの方がよく、30分ほどのドラマだとなおよいです。30分のドラマの方がセリフがいっぱいつまっているのでリスニングトレーニングとしては時間の無駄になりません。
さらにアニメがおすすめというのは、使われる表現がドラマほど難しくないからです。ディズニーアニメなら下品だったり汚い表現もでてきません。「子どもでも理解できるアニメなのに全然わかんないよ~」とがっかりすることもありますが、理解できたときの快感は大きいです。とは言え、ここは気楽に息抜きとトレーニングを兼ねるというスタンスでいいでしょう。
引用 なし
終わりに
「英語リスニングおすすめトレーニング7選」、いかがでしたでしょうか。リスニングのトレーニングは、リスニングした合計時間が大切なのではありません。何時間聞けばリスニングできるようになるなどという話がありますが、ただ聞いているだけではリスニングはできるようになりません。
赤ちゃんはただ聞いているだけではないのです。すべてを聞き逃すものかという勢いで聞いているのです。そして、すべてを覚えてしまう勢いも持っています。私たちは母国語をそうして身につけてきたんです。赤ちゃんに負けない勢いで、リスニングのトレーニングをしなければいけません。参考にしていただければ幸いです。