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TOEIC(トイック)の点数を効果的に上げる勉強法

はじめに

TOEICは年に10回開催されている英語力検定のテストです。単に自分の英語力を図りたいという人だけでなく、大学での単位取得に使う人もいますし、最近では企業の昇進基準にTOEICの点数を用いていることもあるくらいです。せっかく受験するなら、できるだけ良い点を取りたいものです。ここでは効果的に点数をアップさせる方法をご紹介します。

自分に足りないものを把握する

 苦手、得意は人によってさまざまだと思いますが、効果的に点数アップをするためには基礎となる英語力が足りているかどうかが第一の鍵になります。ここでは大雑把にわけて、リスニング能力、単語力、文法力、読解力(長文処理力)の四つについて話を進めていきます。

これらが足りているかどうかを確認するためにどうすればよいのでしょうか。実際にTOEIC(トイック)の問題にとりかかるのもひとつですが、ここでは「センター試験英語本試」をリスニングも含めて1年分解いてみることをおすすめします。というのも、センター試験は悪問が極めて少なく、自分の英語力を客観的に知るのに適しているからです。はじめから順番に解いていって、制限時間内に解き終わらない場合は読解力(長文処理力)が不足していると言えます。大問1,2の得点が低い場合は単語力が、大問3の点数が低い場合は文法力が足りないと言えます。

単語力をつけるには

 センターレベルで単語の点数が低い場合は、基礎的な単語力が不足していると言えます。そのため、基礎的単語力を付けるトレーニングをする必要があります。世間には数多くの単語帳が存在していますが、その中でも選ぶ際に気をつけたいのは、無理なく耳からの学習ができる単語帳を選ぶということです。

これはリスニング対策にも繋がるのですが、ここでは例として、「キクタンシリーズ」をご紹介します。この単語帳にはCDが付属していますが、単にネイティブが単語を読み上げるだけではありません。軽快なメロディに合わせ、リズムで英単語と日本語を覚えるのです。単純にとっつきやすいという利点もあるのですが、やみくもに音声を聞くよりもリズムにのせて覚えるほうが効果的なのです。TOEIC向けのキクタンも発売されていますが、どのレベルが最適かは人によって違うので、実際に書店で手にとってどのレベルから自分の知らない単語が増えていくかを確認しながら、自分にあったものを選びましょう。

文法力をつけるには

 文法力をつけるとなった時に、とりあえず、と文法書を買ってしまう人も多いと思います。もちろん、辞書として使う分には良いのですが、文法書を頭から読み通そうとするとその分量の多さに挫折してしまう人も多いと思います。途中で挫折してしまっては意味がないので、ここではなるべくハードルの低い本から始めることをお勧めします。

先ほどセンター試験は良問が多いと述べましたが、実はTOEICで出題されるような文法問題とセンター試験で出題される文法問題は共通しているエッセンスが多々あります。そのため、TOEICの文法対策を抜本的に行うためには意外とセンター試験対策で市場に出回っているような参考書を利用するのが良いのです。

ここでは中経出版から出版されている「センター試験英語「文法・語句整序」の点数が面白いほどとれる本―0からはじめて100までねらえる」をおすすめします。この本では、センター試験で実際に出題された問題を中心に根本的な文法問題の取り組み方を解説しています。文法対策をする場合はとりあえず、こういった本を1冊仕上げてしまうのが得策だといえます。

リスニングの点数をアップしたい

 TOEICの点数を上げるにしても、聞こえないものはどうしようもありません。ここでは、なるべく英語を聞くための耳を作る方法を紹介します。むやみやたらに英語を耳に入れてそれに対応した日本語訳を見てもリスニング対策にはなりません。重要なのは自分の興味がある分野の英語スピーチを何度も聞き直して自分で理解ができるようになるまで繰り返し学習することです。

例えば英語スピーチを集めた「TED」というサイトでは、企業経営者から科学者まで様々な分野の人々のスピーチを聴くことができます。このサイトではそのスピーチを書き起こした原文の字幕の他に日本語に翻訳された字幕を見ることもできます。お勧めの使い方としては、まず自分の興味があるスピーチを1つ見つけそれを字幕も何も出さずに何度も聞いて何を言っているか内容を大雑把でも良いので理解すると言うことです。

おおまかな理解ができた後、日本語字幕を出して自分の解釈した内容と実際の内容に大きなズレがないかを確認します。この後、英語字幕を出して自分の聞き取れなかった部分を確認します。このサイクルを1つの動画に対して徹底的に行います。たくさんの教材に手を出しても徹底的な理解が及んでいなければ意味がありません。じっくり学習することを心がけましょう。

長文読解対策を行いたい

 ここまで、自分の苦手分野に沿った対策方法をご紹介してきました。残る長文読解の対策についてですが、ここで思ったように、点数が伸びないという人が多くいます。先ほど紹介した単語力や文法力のトレーニングがきっちりできて、基礎力がついていれば、TOEICで出題される長文問題を理解するということについては問題がないはずです。では、なぜ点数が伸びないのでしょうか。それは長文問題を処理するスピードが遅いという理由が挙げられます。この場合、やみくもにたくさんの問題を読んでもある程度までのスピードアップは出来ても、抜本的なスピードアップは不可能です。

ここで、日本語に置き換えて対策方法を考えてみましょう。例えば、飛行機の予約を行った場合、その予約確認のメールが届くと思いますが、皆さんはそのメールを読むとき一字一句頭から読んでいますか。おそらくほとんどの方はノーと言うことでしょう。そういったメールで重要なのは、自分が乗る便の時間や座席の位置が間違っていないかを確認することです。すなわち、文章を読む際は文章の内容に応じて、我々はどこから読み始めるかを無意識のうちに考えているのです。これは英語の場合も同じです。読解に必要な部分を重点的に読む練習を行わなければなりません。ここではおすすめの書籍としてアルクから出版されている「新TOEICテスト 直前の技術—スコアが上がりやすい順に学ぶ」をご紹介します。長文を読む際のコツが重点的に解説されているため、効果的に点数アップを図ることが可能です。

時間マネジメントを意識しよう

 TOEICは時間との勝負です。ここで必要なのは、わからないものは潔く諦めるという覚悟です。リスニングにしても、放送が終わった問題を延々悩んでいては次の問題の放送が始まってしまいます。万が一、この問題が自分の解ける問題だった場合、とてももったいないです。これは読解問題についても同様で、分からない問題は飛ばして余った時間で解答する、ぐらいの心がけで次々に問題を解いていくということです。これは長文問題に多くの時間をかけるための対策でもあります。

公式問題を解くようにしよう

 これまで、さまざまな対策方法やおすすめの書籍を紹介してきました。重要なのは、何冊も手を出すのではなく、文法はこの一冊、と決めたら最後までその参考書をやり通すということです。間違えた問題や、疑問が残る部分に印をしておいて何度もその部分をやり直すようにしましょう。これで、基礎力が完成したあとは、TOEIC本番を意識して問題を解く練習をするのですが、このステップは市販のTOEIC対策参考書ではなく、TOEICが公式に出版している「TOEIC公式問題集」を使用するようにしましょう。これ以外の問題集は、どれだけTOEICを意識していても、別物です。TOEICのクセを理解して、効果的に点数アップを図るには公式問題集が最適なのです。 引用 なし

おわりに

英語学習には継続することが必須です。諦めてしまっては上がる点数も上がりません。TOEICは比較的点数を上げることが容易な試験です。試験形式に慣れるだけでも大きく点数は違ってきます。粘り強く点数アップを目指して、学習計画を立てるようにしてください。

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