800~1000時間が目安となる社労士の勉強時間
■はじめに
現代社会は、資格の時代と言われています。独立して働く場合に限らず、企業に所属して仕事をする人の場合でも、さまざまな資格を取得しておくと、強力な武器として役立てることができます。
たとえば、社労士の勉強をしておくと、労働者にとって欠かすことのできない知識を身につけることが可能です。ただし、社労士は難関資格の1つなので、十分な勉強をしなければなりません。
何のために勉強するのかを明確に決める
企業で働いている場合には、さまざまな資格を取得しておくことが求められます。しかし、資格であれば何でもよいというわけではありません。どのような知識を身につけて、どのように役立てていきたいのかを明確に決めておくことが大切です。
目的が明確になっていると、大変な勉強にも集中して取り組むことができるようになります。たとえば、労働関係の知識を身につけたい人の場合であれば、社労士という資格が向いています。
自分に合った勉強方法を見つける
国家資格というのは、難易度の高いものがほとんどです。そのため、中途半端に勉強をしているだけでは、いつまでも合格することができません。根気強く物事に取り組むことができる人でも、何度も繰り返し不合格になってしまうと、次第にモチベーションが低下して、勉強することが嫌になってしまうものです。
早い段階で、自分に合った勉強方法を見つけることが大切です。社労士の勉強時間は、800~1000時間が目安とされています。しかし、やり方を間違えてしまうと、たとえ2000時間の勉強をしても合格することはできません。
一度の受験での合格を目指す
社労士の試験が行われているのは、毎年1回だけです。不合格になってしまうと、さらに1年間を受験勉強に充てなければなりません。一度の受験で合格することができるように、しっかりと準備をして臨むことが大切です。
法律や労働関連の知識を持っていない人は、目安とされている800時間で合格することは期待できません。800~1000時間というのは、ある程度の知識を持っていることが前提とされていることに注意が必要です。初学者の場合は、1500時間での合格を目指していきます。
合格した後の姿を想像する
社労士という資格試験は、細かい知識をひたすら暗記していくことが求められます。暗記することが得意な人であれば気になりませんが、たいていの人はなかなか覚えることができず、挫折しそうになってしまうことが多くなります。
挫折しそうになってしまった時は、自分が社労士の試験に合格した時のことを想像してみることが有効です。ただし、ここで想像するのは合格して喜んでいる姿ではありません。合格して、社労士の資格を活かして働いている自分の姿を想像するということに注意が必要です。
資格試験は、合格することが最終目標ではなく、それをしっかりと活かしていくことが目的となります。
目安の時間を超えても焦らない
資格の勉強をすることに慣れていない人は、800~1000時間という社労士の勉強時間の目安を基準に勉強を進めていきます。しかし、実際に1000時間で合格できる人というのは少ないものです。勉強時間が1000時間を超えてしまったとしても、焦る必要はありません。
焦るとペースが乱れてしまい、実力が伸びづらくなってしまいます。どれだけ長時間の勉強になっても構わないのです。あくまでも試験の当日に照準を絞って、勉強を間に合わせることが大切です。
■おわりに
社労士の勉強時間は、目安とされているだけで1000時間近くもあります。勉強を始める前の段階で1000時間と言われると、途方に暮れてしまうものです。
しかし、本気で合格したいと願って勉強を続けていくと、いつの間にか1000時間は超えていて、合格が目前になります。自分のペースで努力することが大切です。