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IT企業で仕事に役立つのはどれ?おすすめの情報処理の資格7選

はじめに

情報処理の資格にはIPA(情報処理推進機構)が試験を実施する国家資格のほかに、いつでも受験できるベンダー資格が数多く存在します。どの資格が実際の仕事に役立つのか、その理由とともに7つ紹介します。なお、職場環境によって優遇される資格は異なりますのでご留意ください。

基本情報技術者

IT企業で仕事をする上で欠かせないのが基本情報技術者の資格です。基本情報技術者の試験範囲は非常に多岐にわたっており、コンピュータの基本的な仕組みや情報システムとは何か、プログラミングとは何か、アルゴリズムとは何かという基礎知識だけでは合格できません。

ドッグイヤーと呼ばれて年々複雑化を続けてきたIT業界を理解するうえで必要な業務システムに関わる経営や法務の知識も問われます。ですので、この資格取得のために知識習得した内容は、会社で上司や同僚と会話するときのみならず、ITを使うお客様と会話する上でも必ず役に立ちます。

また、より難度の高いIT系の仕事で役に立つ高度レベルの情報処理資格取得を目指すためにも広く基本的な知識を保持しておく必要があります。情報システム開発を担う会社においては、新入社員に取得必須としているところもあります。

応用情報技術者

応用情報技術者は基本情報技術者の上位資格に位置付けられており、ITのテクニカル要素から、プロジェクトマネジメント、経営戦略、企業と法務といったビジネス要素まで幅広く難度の高い内容が問われます。

特に午後試験の内容はITを活用する業務システムについての理解が深くなければ合格できないようになっているため、応用情報技術者の資格取得で習得する知識は、ITを活用した仕事の幅を広げることに役立ちます。

基本的な技術用語だけでなく、難しい用語や比較的新しい専門用語についての知識も身に付くため、仕事上の会議の場面等で臆することなく発言ができるようになるためです。

オラクル認定Bronze(SQL)

IT系のベンダー資格として代表的なORACLE MASTER、その最初の試験であるオラクル認定Bronze(SQL)はデータベースを活用する情報システムに関わるすべての人に役立つ資格です。試験は対象とするOracleDatabaseのバージョンにより、BronzeSQL基礎1、11gSQL、12cSQLのように分かれますが、いずれもリレーショナル・データベースを扱う際の必要なSQLの知識を幅広く、深く問う内容となっています。

SQLは標準化された言語ですので、ベンダー固有の方言があるものの基本的なところは共通です。他のリレーショナル・データベースを扱う場合でも、OracleDatabaseではこういうことができたという知識を活かして流用することができます。また、この資格取得を通じてデータベースが何か、データベースを利用して何ができるのかという基礎部分を理解できますので、システム開発の仕事で汎用的に使える知識が身に付くことも仕事に役立つ点といえます。

オラクル認定Javaプログラマ

オラクル認定Javaプログラマは、プログラマーとして仕事をする場合に役に立つ資格です。情報システム開発の現場で利用されている言語としてJavaは常に上位シェアにあります。また、開発言語は次々と新しいものが生まれていますが、その多くはJavaで主流となったオブジェクト指向言語が基本となっています。

このため、オラクル認定Javaプログラマ資格を取得していれば応用範囲は広いです。実際の開発現場では.NETを利用するような場合でも、資格取得で身に付くクラスやメソッドといったオブジェクト指向の考え方などはそのまま活用していくことができます。

また、Javaで作られた大規模Webシステムが多いため、Javaの既存ソースコードを読み解き、新しい業務要件に応じてソースを改修できる技術者の需要は高くなっています。就職面においても有効な資格です。

LPIC(Linux技術者認定試験)

コンピュータの土台となるOS(オペレーティング・システム)についての基本的な知識が身に付き、サーバの構築や管理などのインフラ系の仕事に役に立つ資格としてはLPIC(Linux技術者認定試験)が代表的です。この資格取得を通じて、Linuxだけでなく、OSの役割と仕組みを理解することができます。

また、OSに対してコマンドラインで命令を実行する方法や簡単なシェルスクリプトを作成して定期的に実行させる方法、メモリーやプロセス管理の方法などのサーバ管理に必要となる知識が体系的に問われる試験内容となっているため、特に情報システムの運用管理者として仕事をする場合にLPIC資格の知識を役立てることができます。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストは、その名のとおりにネットワークに関するスペシャリストとしての知識を取得していることを証明する国家資格です。この資格取得を通じて、セキュリティを意識したネットワーク構成を考える力、ネットワーク障害が発生したときの原因を追求する力などが身に付きますが、これらの力が情報システムに関わる業務で役に立つ場面は非常に多いです。

1台のコンピュータだけで完結するような情報システムはもはや存在せず、常に複数台のコンピュータが接続されるネットワークの知識が求められるためです。ただし、情報処理技術者試験の高度資格に位置付けられているように、この資格取得には相当な知識が必要です。資格保有そのものを名刺の肩書きに使用される方もいます。

プロジェクトマネージャ

プロジェクトマネージャは、大規模なシステム開発プロジェクトを統括し成功に導く知識を保有し、実践できることを示す国家資格です。実務に即した論文試験があり、合格率は7%程度の高難度の試験となっています。それだけにこの資格は保有しているだけでもIT業界においては価値が認められています。

また、資格取得を通じてスコープ管理、進捗管理、品質管理、リスク管理、要員管理などの体系的なマネジメントスキルを身に付けることができます。こういう知識がなく我流のマネジメントに陥ってしまうと咄嗟の判断ができず、トラブルへの対処が困難になりがちなので、IT業界に勤務してリーダー業務を担当する立場の方には必ず役に立ちます。

おわりに

以上、仕事に役に立つ情報処理の資格を7つ紹介いたしました。これから資格取得を始める方には、まずは幅広い知識を活用できる基本情報技術者と応用情報技術者から始め、その次にプログラマー志向の方はオラクル認定Bronze(SQL)とオラクル認定Javaプログラマを、システム運用管理者志向の方はLPICやネットワークスペシャリストの取得がおすすめです。その後の目標がプロジェクトマネージャになります。

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