はじめに
短時間で多くの情報を吸収することができる「速読術」。
読書時間を大幅に短縮することができますし、より内容の理解度も高まるので仕事や勉強の効率もかなりアップと人気です。
誰でも気軽に始められる速度トレーニングですが、効率よく読書スピードを上げるためには場合いくつか注意しなければいけないことがあります。
注意点を確認してより効率的な速読トレーニングに励みましょう。
まずはストップウォッチと記録用ノートを用意
速読術を習得するのにこれといって必要なものはいりませんが、最低限の用意としてストップウォッチと記録用ノートを準備しておくのがおすすめです。
これらは、どれくらいの速度で文章を読めようになったのか自身の成長を正しく確認するために使います。
どうしても用意できないという場合には無理して用意することもないのですが、日に日に読書スピードが上がっていくのが目に見える形で確認できると、達成感を感じやすくなりモチベーションのアップにつながります。
読書スピードの向上を感覚的に掴むだけでもいいのですが、より効率よくトレーニングを進めたい場合、ぜひ正確なタイムを記録しましょう。
将来的な目標スピードの設定もしやすくなるのでおすすめです。
また、正確なスピードを測るためにあらかじめ読書環境を整えておくのも重要です。
雑音があったりして集中力を妨げられてしまうような環境では本来の速読力が発揮されづらくなってしまいます。
自分の持っている速読力を正しく記録するために、集中できる静かな環境を設けましょう。
練習用の本は簡単なものから難しいものへ
速読トレーニングに使う本は、できるだけ自分の興味のある分野の本で、内容が軽い簡単なものから始めるのがおすすめです。
練習段階から実務に使えるような内容の濃い本を使えばより効率的、と考えてしまいがちですが、あまり難しい本だと思ったように読書スピードが上がらず、かえってモチベーションを下げてしまうことにつながります。
速読を苦痛なものに感じ始めると、読書そのものまで嫌いになってしまうことがあります。
簡単な本をどんどんクリアして達成感を積み重ねることで、難しい本にも取り掛かりやすくなります。
トレーニングと実務はいったん切り離し、まずは小学生向けのようなひらがなの多い文章から始めましょう。
トレーニングのスケジュール管理をする
気の赴くまま、思い立った時に速読トレーニングに励むのもよいのですが、より効果的なトレーニングのためには、事前にスケジュールを立てておくのがおすすめです。
個人によって差はあるのですが、一日30分から2時間程度の練習を約3か月間続けることで速読の基本を習得できると言われています。
最初の一週間は視点移動のトレーニング、次に文字をざっくり認識するトレーニング、ひと月ほどたってから内容の理解を中心としたトレーニング、と段階を踏むことを意識してスケジュールを立てましょう。
各段階の目標達成日なども細かく明記しながらスケジュールを立てればより確実に速読術を身に着けられます。
また、初めて速読に挑戦する場合、どのような順序を踏んでいけばいいのかわからない人も多いと思います。
そんな時は、書店に売っている速読術の教本を読んだり、速読セミナーの紹介サイトなどで丁寧に説明がなされているので、ぜひそちらを参考にしてみてください。
おわりに
きちんと人に習わないと正しい速読術は身につかないのではないかと心配になるかもしれませんが、注意点さえ守れば独学でのトレーニングでも速読術はきちんと身に付きます。
読書の効率を上げて、仕事や勉強の充実度アップを目指しましょう。