簿記3級を独学で合格するための効率の良い勉強時間の使い方 7つの方法
この記事の目次
はじめに
簿記3級合格のための勉強時間の目安は105時間と言われています。これは毎日2時間づつ勉強すると約52日間かかります。しかし、これは効率よく勉強をした場合に合格する目安時間であり、効率悪く勉強していけば、試験日までに勉強が終わらず、望むような結果を得られなくなるかもしれません。そこで、簿記3級を独学で合格するための効率の良い勉強時間の使い方 7つの方法を説明します。[2.5時間]過去問を解こう!
簿記3級試験は、制限時間2時間、合格ライン70%以上の正答を求められる試験です。そのため、現在の自分の実力をまず試しておく必要があります。 大手の会計専門学校では、前回の簿記3級試験の問題と解答を無料で配布しています。その問題と解答を郵送で取り寄せましょう。 そして、取り寄せたら自力で問題を解いてみましょう。最初は解けなくても問題ありません。しかし、105時間勉強しなければこの問題を解くことは出来ないことを認識しておきましょう。[2.5時間]参考書&問題集を選ぼう!
次に参考書と問題集の選び方です。お勧めはこの本です。 「スッキリわかる 日商簿記3級 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ) 」 簿記3級受験者なら誰でも知っている本です。知名度も高いだけに分かりやすく解説されています。そして、この本の良い点は参考書だけではなく、問題集もついています。よって、参考書と問題集を別々に購入する必要はありません。
簿記試験にはもう一冊有名な参考書があります。 「サクッとうかる日商簿記3級商業簿記 テキスト 」 こちらは問題集が別になっています。 問題集「サクッとうかる日商簿記3級商業簿記 トレーニング」 「スッキリ・・・」にするか「サクッと・・・」にするかは、中身を見て、レイアウトや絵が自分に合うかで決めていただいても問題ありません。 「サクッと・・・」の場合、参考書と問題集がそれぞれ別になるので、そこも気にならない方でしたら、「サクッと・・・」をご利用いただいても問題ありません。
[40時間]参考書&問題集を解こう!
「スッキリわかる 日商簿記3級 [テキスト&問題集]」を購入したら、まず、参考書部分のみを一回読み進めましょう。この本は前半が参考書となっていて、後半が問題集になっています。 一回読み終わったら、今度は参考書を読みながら、問題集を解いていきます。この時、理解できている問題にはチェックを付けておきます。
次に問題を解くときにはチェックを付けた問題は飛ばします。そしてチェックが付いていない問題を理解出来たら、チェックを付けます。この作業をチェックが全ての問題に付くまで行います。こうすることによって、自分の弱点があきらかになり、その弱点を補うことが出来ます。
[20時間]副教材を解こう!
「スッキリわかる 日商簿記3級 [テキスト&問題集]」を一通り終わったら、もう一冊参考書を購入し、理解を深めましょう。 お勧めは、「簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級」です。 この参考書は合格に特化した参考書で、テクニック集的な面があります。基礎を「スッキリわかる 日商簿記3級 [テキスト&問題集]」で学び、応用を「パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級」で身に付ける感覚です。本の構成も読みやすく、問題もついているので、さらさらと進めて行くことが出来ます。[隙間時間]スマートフォンアプリをやろう!
「パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級」には、スマートフォン用の専用アプリも販売されています。簿記の勉強の基本は仕訳です。このアプリは仕訳問題中心で、このアプリの仕訳が完璧に出来れば、仕訳対策は完璧になります。iPhone版、Android版、iPad版の3種類が販売されています。価格はいずれも600円です。購入前のお試しとして無料のLite版もあります。まずはLite版で試してみてから、購入いただいても問題ありません。通勤・通学時や昼休み等の隙間時間に勉強するにはもってこいのアプリです。[20時間]過去問を解こう!
参考書が2冊終わったら、過去問を解きましょう。簿記試験には出題傾向があるので、過去問を解き、問題に慣れておく必要があります。 お勧めはこちらです。 「合格するための過去問題集 日商簿記3級 ‘xx年x月検定対策 (よくわかる簿記シリーズ)」 過去12回分の問題が掲載されています。試験の翌月には最新の問題が掲載されます。3級ならばこの問題で合格点が取れればほぼ問題はありません。[20時間]予想問題集を解こう!
簿記試験はある程度の出題傾向はありますが、過去の問題と全く同じ問題ではなく、アレンジを加えた問題が出題される場合があります。よって、過去問を理解せずに問題と答えのみを丸暗記していると、合格点に達しない場合もあります。そのため予想問題集を解いて、理解の仕上げをしておきましょう。
お勧めはこちらです。 「第xxx回をあてる TAC直前予想 日商簿記3級」 予想問題が6回分ついています。そして、実際の問題より少し難しめに問題は作成されています。よって、過去問丸暗記では回答出来ない問題も出てきます。自分の実力がしっかりついているかを確認できます。簿記の試験は全ての問題に得点が加算されるわけではなくて、配点箇所がいくつかあります。
配点は問題の中でも難しい箇所に配点される傾向がありますので、問題に対する理解はしっかりしておく必要があります。 ちなみに、先に出てきた「パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級」にも、無料の予想問題が6回分付いています。しかし、こちらは難易度としても過去問クラスなので、実力をつけたいなら、予想問題集を購入したほうが良いです。
・「スッキリわかる 日商簿記3級 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ) 」TAC出版
・「サクッとうかる日商簿記3級商業簿記 テキスト 」ネットスクール
・「サクッとうかる日商簿記3級商業簿記 トレーニング」ネットスクール
・「簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級」 翔泳社
・「合格するための過去問題集 日商簿記3級 ‘xx年x月検定対策 (よくわかる簿記シリーズ)」TAC出版
・「第xxx回をあてる TAC直前予想 日商簿記3級」TAC出版
おわりに
簿記の試験は記述式です。参考書を読むだけではなく、電卓と鉛筆で回答する試験です。よって、参考書を読んで理解したら、後は問題をどんどん解きましょう。過去問等繰り返し同じ問題を解くことも理解する上では大事なことですが、問題と答えを覚えようとしても、実際の試験では回答することはできません。
よって、参考書→問題集→過去問→予想問題集の流れで、徐々に難しい問題にチャレンジするようにしてください。