はじめに
宅建資格は実用性が高く人気の資格ですが、取得するためには専門知識を習得して試験に合格しなければいけません。合格率も15パーセント程度とかなり低く、何度も受験してやっと合格するケースも珍しくありません。
今回は、宅建試験に合格するための効率よい勉強法と合格に近づくためのコツを紹介します。
まずは準備から
宅建試験合格を目指しての第一歩は、今後の勉強を効率よく勧めるための準備から始まります。
まずは宅建試験についてきちんと調べて試験日や料金、受験会場までの交通手段などを確かめておきましょう。試験に関する諸々のことを最初にきちんとしておかないと、試験に対する心構えができません。まず最初にしっかり調べておくことが、合格までの近道になります。
「マンガで目指す宅建合格」といったような解説マンガを読むのもオススメです。それだけで試験に合格できるわけではありませんが、宅建試験の出題範囲や内容についてのアウトラインを大雑把に理解しておくにはマンガはとても有効です。
テキスト選びは慎重に
宅建試験向けのテキストは色々なものが発売されており、どれを選べばよいのか迷ってしまいます。どのテキストも開設している内容はほぼ一緒ですが、分かりやすさや使いやすさには大きな差があるので合わないテキストを選択してしまうと勉強の効率が落ちてしまいます。
テキストを購入する前にまずインターネットを使って評判や使ってみた感想をリサーチし、評価の高いものをいくつかピックアップしておきましょう。候補のテキストを実際に手に取ってチェックして、自分に合いそうな一冊を購入してください。
何種類もテキストを購入しても勉強の効率は上がりません。いろいろ手を出すよりも、一冊を徹底的に勉強したほうが成績はアップします。
宅建では試験内容に民法が含まれますが、民法だけは別にテキストを用意してください。宅建の民法はかなりレベルが高く、民法だけを開設したテキストを読み込んでおかないと解答できません。宅建対策用のテキストと民放解説用のテキスト、この2冊があれば試験勉強には十分です。
暗記も大切
宅建試験に暗記だけで合格することは困難ですが、だからといって暗記をおろそかにしていいわけではありません。 語句の意味や法律の条文をしっかり正確に暗記しておかなければ、簡単なミスで点数を落としてしまいかねません。
知識の量を増やすだけではなく、しっかり正確に覚えて質を高めておきましょう。暗記を正確に実行すれば、試験に対する自信につながります。プレッシャーをはねのける意味でも、しっかりと暗記をして基礎力を高めておきましょう。暗記をしてどんどん知識の質を高めていけば、自然とルールや法律について理解が深待っていきます。
過去問こそが合格への近道
暗記で基礎的な力を高めた後は、過去問を解いて実践力を高めましょう。宅建試験では、奇抜な問題や難解な問題というのは出題されません。もちろん難しい問題が出題されることはありますが、難しいといってもきちんと勉強しておけば解ける問題ばかりです。
どのような問題が出題されるのか、出題の傾向はどうなっているのか、出題形式はどのような形なのか、よく出題されるのはどの分野なのか等、過去問を解くことで試験の傾向と対策がわかり試験対策は効率よく進みます。毎年出題される定番の問題というのもありますから、過去問を練習しておくだけで試験の取りこぼしやうっかりミスが少なくなります。
試験を繰り返し説くことで、自然と暗記が進むというメリットもありますから、とりあえず過去問を解いてみて答え合わせを通じて勉強を進めていくという方法もオススメです。
合格ラインは7割正解
宅建試験の合格ラインは7割正解、つまり出題された問題のうち3割誤答しても試験に合格できるということになります。しかし、最初から3割間違えても大丈夫、という意識で試験に臨んではいけません。
誤答があっても大丈夫という意識で試験に臨んでしまうと、自然と回答に対する厳しさが欠けてしまいツメの甘さで得点を落としてしまいかねません。
試験に臨むときは、満点を取る意識で回答しましょう。そうすれば多少の取りこぼしがあったとしても十分合格ラインには達します。
あいまいな知識は役に立たない
宅建試験は正確な知識を求める問題が多く出題されます。
勉強量をいくら増やしても、内容が正確性を描いたものでは得点を伸ばすことはできません。暗記をするなら正確に、過去問を解くならきちんと出題された内容や正確な解答を理解する必要があります。
あいまいな知識をいくら増やしたところで、試験には何の役にも立ちません。勉強をするなら量ではなく質を高めることを重要視しましょう。一歩一歩確実に勉強を進めていくことが試験合格に繋がります。
当事者の立場になって考える
宅建の試験では、買主や借主の立場が複雑に絡み合った問題が出題されます。
問題の内容をきちんと理解することができなければ、どんなに正確な知識を持っていても正解することはできません。問題の内容を理解するために、まず出題されている人物の立場になって問題を考えてみましょう。
買主と借主、双方の立場から問題をとらえてみると、複雑に絡み合った問題が驚くほど明確に理解できます。
問題が理解できれば、後は勉強で身に着けた知識を使って解答を導くだけです。難解な問題を目にするとパニックになってしまいがちですが、落ち着いて理解すればわからない問題などありません。
おわりに
宅建試験の難易度はかなり高いですが、正確な知識があれば恐れることはありません。
暗記と過去問練習の二つを駆使すれば、試験を突破できるだけの実力は必ず身に付きます。合格までの道のりは長く遠いものですが、一歩一歩勉強を進めていけば必ず合格という結果を手にすることができるでしょう。