最短でTOEICの傾向を知り得点を伸ばすための方法
■はじめに
TOEICはリスニングが45分、リーディングが75分、合計2時間の間に膨大な量の問題をこなさなければなりません。傾向を知り対策を練っておかなければ、圧倒されてしまって手も足も出ないという事になりかねません。本番で落ち着いて点を取りこぼさないようにするために、ここでは厳選した最良の5冊を紹介します。
この記事の目次
【実際のTOEICの予行練習をしよう】
TOEICでは毎回TOEIC特有の問題が出題されます。その特徴をつかむことによって、短期間で得点アップを狙うことができるのです。そのためには何といってもTOEICの過去問ともいえるTOEIC公式問題集は必須です。実際のテストの問題用紙と同じサイズ・レイアウト、音声も本番同様のクオリティーで、まさにTOEICの予行練習に最適です。
値段は約3000円と高価ですが、2回分のテストが収録されているので、何度も繰り返し解けば十分もとは取れるはずです。公式問題集の中でも特にお勧めの2冊がTOEICテスト新公式問題集< Vol.6>と同じくTOEICテスト新公式問題集< Vol.5>です。
Vol.6は一番新しい公式問題集で2年ぶりに発行されたものです。そのため最近の傾向を最もよく反映していて、難易度も実際のテストに近いものになっています。Vol.5は他の公式問題集に比べて少し易し目なので、初めて公式問題集を購入する初心者の人に向いています。
【解説が秀逸 楽しく勉強できる究極の模試】
公式問題集では、実際の試験の予行練習はできるのですが、解説がそっ気ない感はいなめません。どうせなら楽しみながら勉強したい、という方にピッタリなのがTOEICテスト究極の模試600問です。3回分の模試がついています。問題自体は公式問題集と同レベルでクオリティーが高いのですが、解説が秀逸なのです。
淡々と解説するのではなく、ゼミで講師が解説をしているところを中継している、という設定になっているのです。それぞれ初級・中級・上級の3人の個性的な生徒が講師とやり取りをしながら解説が進んでいき、非常に臨場感があります。
レベルに応じていずれかの生徒と自分をついつい重ね合わせてしまいます。先生と生徒のかけ合いも楽しく、クスリと笑ってしまうところが満載です。3回分の模試の解説がそれぞれ本体から取り外しができるようになっているので、手軽に手に取ることができ、持ち運びにも便利です。
【熟語を制するものはTOEICを制す】
TOEICでは熟語が得点アップの鍵を握っています。特にリスニング問題では言い換えの問題が頻出します。例えばpostpone(~を延期する)をput offと言い換えたり、visit(訪問する)をcall onと言い換えたり。一つ一つの単語は簡単でも、熟語として組み合わされると思いもよらない全く異なる意味の語になってしまいます。
そこで熟語対策としてイチオシなのが新TOEICテストにでる順英熟語です。データ分析に基づき、5段階のレベルに分けて記載されています。自分が目指す点を取るために、どの程度のボキャブラリーが必要なのか目安にもなります。
【TOEICに必要な語彙力】
TOEICに必要な語彙力を最短で効率よく学習するのに最適なのは、新TOEICテストにでる順英単語―これだけ覚えれば860点突破!です。タイトルどおり、TOEICに出てくる単語のほとんどをカバーする内容となっています。
【継続は力なり】
一番大事なことは、これらの教材を何度も繰り返し学習することです。模試にはいずれもCDがついています。座ってじっくり聞く時間はなかなか取りにくいので、通勤通学の移動時間や、すきま時間を利用して繰り返し聞いて耳を慣らすと良いです。単語や熟語も何度も声に出して読むことによって身体にしみこんでいきます。
おわりに
ここで紹介した教材が身体にしみこむほど学習した人は、慌てることなく本番に臨むことができるでしょう。単語や熟語、出題パターンなど、「これは、やったことがあるぞ」というものがいくつも出てくるはずです。TOEICでは考えている時間はありません。瞬発力の世界です。だからこそ、頭ではなく身体で覚えるくらいに何度も何度もくり返し学習することが大事になってくるのです。