憧れの海外で働く方法を具体的に知ろう!
この記事の目次
はじめに
語学を勉強した人ならだれでも海外で働くことに憧れるものです。海外で働く方法にはどのようなものがあるのでしょうか。海外で働くことが困難な主な理由とは
海外で働くということは、語学に興味があったり、学習経験がある人達にとっては大きな夢ではないでしょうか。しかし、なかなか大きな壁で、夢のままで終わってしまう事が多くあるのは事実です。海外で働くことが難しい理由はいくつかありますが、その最大の理由ともいえるのはビザの取得です。
海外に旅行に行くだけであれば、ビザなしで行ける国も沢山ありますし、旅行目的のビザはその場で発行される場合が殆どです。ただし、こういったビザでは就労は禁止されていて、どのような目的であっても海外で働くことはできません。海外で働くためには就労可能なビザを取得する必要があります。就労可能なビザとは
それでは就労可能なビザにはどのようなものがあるのでしょうか。一番許容範囲の大きいものが永住権です。永住権取得者は、更新さえすれば滞在期間中に細かい制限なしにその国で生活することが出来ます。永住権を取得している者は、その国の国民とほぼ同等の権利を得るため、国民と同等の条件で就職することが可能になります。しかし、多くの人にとって永住権を取得する事自体が困難です。永住権を取得する要件とは
永住権を取得できるルールは国によって異なりますが、例えばアメリカのように生まれた時にアメリカに滞在していれば自動的に永住権を得る場合もありますし、ハーフで両親のどちらかがその国の国籍を持っている場合は、それが理由で永住権を申請出来る場合も多くあります。また、配偶者がその国の国籍を持っていれば配偶者ビザを取得し、その後永住権の申請が可能になります。ただし、こうしたケースは稀なケースで、多くの人には当てはまりません。永住権は技能や経験によっても取得が可能
国によって色々と条件が異なりますが、積極的に永住権を取得できるようなプログラムを設けている国も多くあります。特殊な技術を持った人は、永住権を取得できる場合が多くあり、エンジニアやIT関連の資格取得者であったり、そうした科目でその国の大学を卒業した場合、永住権が申請出来るようなプログラムもあります。オーストラリアなどでは、ポイント制を採用しており、IT関連の資格を取得したら何ポイント、IT関連の大学を卒業したら何ポイント、語学テストの成績で何ポイントと必要なポイントが満たされると永住権の申請が出来るようになります。就労ビザとはどういったものか
こうした条件を満たせずに自身で永住権を申請できない人は、就職先に就労ビザをサポートしてもらう必要があります。就労ビザは、発行するにわたりサポート先がその人物の責任を負うということになり、ビザの発行のためにかなりの費用もかかります。そのために、就労ビザをサポートしてもらうためには、その就職先に必要な人物だと思われなければなりません。また、就労ビザの場合は、仕事を辞めた場合、ビザのサポートも失効してしまうので、すぐにサポート先を見つけるなどしないとその国に滞在することも困難になってしまいます。就労ビザをサポートしてもらうには
就職先にビザをサポートしてもらうということもなかなかハードルが高いものです。同じ条件であれば、その国の国民やビザを取得している人を雇用するほうが企業側も楽だからです。外国人として採用してもらうためには、自分にしかない長所を積極的にアピールして気に入ってもらうしかありません。また、外国人ということが長所になるような職場のほうが就職もしやすいでしょう。就労ビザがなくても働けるワーキングホリデービザ
海外で正社員として働くのはいくらかハードルが高そうですが、もっと気軽に働くことが出来る方法がいくつかあります。まず、国によってはワーキングホリデー制度を採用し、日本と提携を結んでいるところがあります。こうした国では短期間ですが、海外で生活しながらアルバイトをして経験を積むことが出来ます。ワーキングホリデーですが、日本とワーキングホリデーの協定を結んでいる国が対象です。現在は、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェーが対象国となっています。
国によって規定が異なり、滞在出来る期間が1年の国、2年の国などがあります。滞在中、同じ就職先にずっといられる国もありますが、オーストラリアやニュージーランドのように短期間しか同じ就労先で働けないという規制を設けている国もあります。年齢制限はアイルランドを除き18歳~30歳までの間となっています。アイルランドは18歳~25歳までとなっています。ワーキングホリデー中には、学生として語学学校に行くこともできますし、それを要件としているところもあります。学生も海外で働ける
また、学生として海外に滞在している場合は、ほとんどの国でアルバイトが許可されています。ワーキングホリデーのような制限も少なく働くことが出来るので、自分が将来働いてみたい業界などに掛け合いアルバイトをさせてもらったり、飲食店などで働くことが出来ます。国にもより異なりますが、留学生のアルバイトは、週に何十時間以内と決められていても、春休みや夏休みはフルタイムで働くことが出来る国が多いようです。海外インターンとして働くという方法
ワーキングホリデーや学生のアルバイトも給与などの雇用条件は同じで働くことが出来ます。その他に海外インターン制度などを利用するという手もあります。インターンとは、3か月くらいの短期間~1年などの期間にわたり研修生として働く事の出来る機会を得るものです。ワーキングホリデーや学生としての就職先は現地で自分で見つけますが、インターンの場合は、もちろん現地で見つけることも可能ですが、日本でインターン先を斡旋してくれるような機関もあります。就労ビザをサポートしてもらうのはハードルが高いと記述しましたが、こうしたインターンやアルバイト、ワーキングホリデービザなどで勤務していた就業先が、良い人物だと判断した場合は、就労ビザのサポートをしてくれるチャンスが広がると言えるでしょう。
ただし、企業側が採用したいと思っても、国の定めるビザサポートの要件を満たしていない場合には就労ビザの許可が下りません。一定の資格を持っている必要があったり、大学卒業後、就業経験が5年以上あるなどと言った条件です。具体的には、シンガポールでは世界のトップ200の大学を卒業していることが要件だということです。こうした条件は国によっても異なるので、インターンなどをする際にも事前に調べておいたほうが良いでしょう。海外に転勤扱いで勤務する
海外で働くためには、海外で採用される以外にも方法があります。それは日本の企業に就職し、転勤扱いで海外に勤務する場合です。日本の企業に就職したからと言って必ずしも海外に転勤出来るとは限りませんが、海外転勤を積極的に行っているところはチャンスが高いでしょう。学生時代にインターンの経験や語学留学の経験があるなど、語学に携わった経験のある人は海外勤務できる可能性も高いと言えます。自分自身があまり積極的でなく、なかなか海外の企業に直接アピールすることに自信がないという人にとってはこちらのほうが近道でしょう。海外で働くには自分自身の長所を伸ばそう
ここまでは海外で働くにはどのような方法があるかを述べてきましたが、これはあくまでも方法です。採用者側が採用するにあたり、同じような条件の人物であれば、間違いなくその国の国籍を持つ人を採用するでしょう。採用してもらうためには、自分の長所が何であって、それがどれくらい優れているのかということを積極的にアピールし、どうしても採用したいと思わせることが大切です。海外での就職を希望するのであれば、あらかじめ自分の長所を見つめ直し、その長所を積極的に伸ばす努力をしておく必要があると言えます。おわりに
海外で働くということは、日本での就職に比べ困難ではありますが、自分へのチャレンジでもあると言えます。努力をして自分自身が成長していけば、チャンスも来るといえるでしょう。