一般教養を難なくクリアする方法
私は、教員をしていたものです。多くの採用された人と、されずに地公臨(地方公務員法に基づく臨時的任用職員)で30歳までに採用年限が終わってしまい、ずっとその非常勤講師で終わっている方の、勉強法を聞いて来ました。それを見ていて、「ああ、この人は、また今年も、残念な結果になりそうだな~」とか、「今年はこの人、うまくいきそうだな」とか観察してきました。それを踏まえて、これから教員採用試験で合格する秘訣を、自分なりにまとめてみました。
まず、あたり前ですが、勉強しない人は論外として(といいつつも、私は30年前、12倍の難関を教職教養と一般教養を全然勉強せずに、専門教養=社会科だけで採用されましたが・・)、現在の教員採用試験では、一般教養も大事な配点となっております。そこで、実際に教員として働いている先生がどのような勉強法、研究法をしているかを見た結果、一般教養を難なくクリアする方法を、4つとり上げてみました。
一般教養は中学~高校レベルの知識があればOK!
まずやることは、
昔使った教科書(予備校のも)と懐かしいノートを探し出し、それを「復習できるか」 「どこかへなくした・捨てちゃったはNG!」必ず、教職についたときに役に立ちますよ。
でも、
自信がない方は、どうしたらよいか?それは、
ネットで「マインドマップ」や「メモリーツリー」を検索してください。特に動画や画像で、そのやり方が出ています。
これは、体験ですが、小学校の子供から60歳のシニアまで、共通して学習に効果があります。自己流でもいいです。とにかく、自分の文字で、1枚の紙に一つのテーマの知識を詰め込んで表してみましょう。
人間のイメージ記憶は素晴らしいものがあります。自分で書き込んだものは、「どこに」「何を」書き込んだか、イメージできます。これに「色」や「記号」「イラスト」「系列」を組み合わせて憶えていくのが、リンク法、そしてそれをノートにしたものがマインドマップや、メモリーツリーです。これを知っている、ビジネスマンは「おっ、やるな」と思われますよ。
ですから、古臭い教育界で、これを知っているということは、研究熱心でしかも、教育に大変必要な、認知心理学を知っているということです。これも、採用されたあとで役に立ちますし、今までの一般教養程度の復習ならば簡単に暗記できます。
私の場合、教員の片手間、放送大学の大学院に合格したのですが、この方法で心理学関係をおさらいしました。一発合格でした。
お金をかけたくなければ「昔の恩師にすがる!」
先生は高校の先生とて、教え子はかわいいものです。
その卒業生や、在校生が「私は教師にどうしてもなりたいです!」といえば、コツをちゃんと教えてくれます。
参考書よりも、近くに生きた参考書がいるのです。しかも無料!
使わない手はありませんね。
その際には、菓子折りの一つでも持っていくこと。先生も人の子です。
それに、人脈を駆使する手法も、この業界では必須条件となりますから、よい予行練習となります。
また、今後の教員生活に必要な知識も教えてくれます。
夢と現実の事情も教えてくれますので、くれぐれも「あんな先生にはなりたくない」という方には、近寄らないでね。
人間、楽に憶えたことは、すぐに忘れる
昔は、わからない単語を調べるのにも、図書館へ行って地道に調べていました。ところが今はネットですんなり、調べられてしまいます。
「これは便利な世の中になったな~」と、思いきや、自分の娘を育てる段になって、このネットが実は大きな障害になってきたのです。
「どうせLineとかネトゲがいけないとか言うんでしょ?」
ノーノー。
そうではなくて(それもありますが)、「
人間、楽に憶えたことは、すぐに忘れる」のです。
地道に、辞書で調べたこと、毎日少しずつ覚えたことは、忘れません。
ただ、
例外はあります。
それは、
「自分から調べたいことを調べる」
「調べることが楽しい」
「目標をもって調べる」
これらが、そろっているとき、その定着度はそれがない時の、数十倍になります!
これからお伝えしますが、これが、一番の勉強の味付けです。
目標のヴィジョンを明確にする
これが一番でもいいな~
それは・・・
目標のヴィジョンが明確で、「自分はこんな教師になる」という意識を持っていること、です。
「えっ?それって、一般教養と関係ないじゃん?」
いいえ。全然、関係あります(←この文法間違え!)。
実は、メンタルトレーニングが、一番重要なのです。昔(皆さんがまだ生まれていないかな~)、アメリカを押さえて、旧東欧諸国(社会主義国家群)がオリンピックで金メダルを独占している時代がありました。
アメリカ政府は「何が原因なのか。きっとすごい近代的訓練システムを導入したに違いない!」と、CIAのエージェントを送り込んで、隠密裏に調べ上げました・・・
すると、何のことはない、違っていたのは
「私は、絶対に金メダルを取る」
「もう確実」
「すでに私は、メダリストになって、年金生活が約束されている」
と『過去形で』自己暗示をかけていたのです。
それだけで、他のトレーニングメニューはアメリカと同じ・・・
そこから、西欧諸国もメンタルトレーニングを強化していったのです、日本を除いて。
まあ、今では日本のスポーツ界でも取り入れていますが、教育界では、つい最近導入されたものです。
小中学校なんか知らない教師の方が多いのが現状です。
ですから、
具体的には
「毎日、出かけるときに、鏡に向かって、私はもう教師なんだ!」と、
自己暗示(マインドセットといいます)をかけて一日を過ごしましょう。
くれぐれも、過去形でマインドセットをするのを忘れずに。
それだけで、あなたの潜在能力が全開になるのです。
実行することが大事
いかがでしたでしょうか。
こんなの知っているよ
みんなやっているよ
と言う方は、きっといい成績の方でしょう。
知っていても徹底的に実行することは、人間なかなかできないものです。
私は、1年間毎日、上杉謙信に見習って学校近くの神社で「われは不煩の誓いをなす。われに今日一日、最上の教育者となさんことを願う」と朝夕1日も欠かさずお参りしました。
その年のクラスは、一生のうちで一番素敵な思い出を与えてくれました。