「芋づる式勉強法」で単語をするするっと引き出す!
こんにちは。純国産同時通訳者、小熊弥生です。
今日は、「
どうすれば英単語を効率よく覚えられるのですか?」
というご相談にお答えていきたいと思います。
これにはとても簡単なコツが2つあります。
ぜひ、その2つのコツを使って、効率良く、
どんどん単語を覚えられるようになってください。
さて、あなたはどのようにして英単語を覚えていますか?
単語帳を作っていますか?
それとも、何度も何度も書いていますか?
あるいは、英単語を言ってから日本語で意味を言い、
それを音声ファイルにしていますか?
語源を使っている方もいるかもしれません。
ここで、私がお勧めする英単語の効率の良い勉強法は
「
芋づる勉強法」というものです。
「芋づる勉強法」とは何でしょうか?
あなたは芋を掘ったことがありますか?
ない方も、話は聞いたことがあると思います。
芋を1個掘ると、つながっている芋が、
するするっと、たくさん取れてきます。
私の英語の勉強法は、その原理を利用しているんです。
受験勉強では、英単語を覚えるときに、
1つの単語と1つの訳語をピタッと合わせて
1つのペアにして覚えていくという
勉強法をする方がほとんどだと思います。
けれども、それは少々効率の悪い覚え方なので、
私の勉強法では「
グルーピング」することをお勧めしています。
1つめのポイント:グルーピングしてみよう
では、どのようにグルーピングをするのか、いくつか例を挙げましょう。
英語でも、同じような意味の単語や、反対語というものがあります。
たとえば、”like” という単語の場合、
他にも”love” や、”be fond of” 、”my favorite is..” といったように
似たような近しい単語のグループを作っていきます。
そして、それに対しての反義語のグループも作っていきます。
要は、
正反対の意味の単語もグルーピングしていくわけです。
つまり、「好き」の反対なら、「嫌い」です。
「嫌い」だとしたら、”dislike”、あるいは “hate”、”loath”といった単語をグルーピングすることができます。
このようにしてグルーピングをしていくと、
自分の頭の中で、「好き嫌い単語」や、「良いか悪いか単語」などの
いろいろな単語のグループができてきます。
英語というのは、同じ単語を何度も繰り返して書いたり
発言したりすることを嫌いますので、
「話す」ことに関する単語のグループであれ、
「書く」ことに関する単語のグループであれ、
そういう
基本的な単語を自分の中でグルーピングしていくと、
何か一つの単語が出たときに、他の単語もするすると芋づる式に
思い出せるようになります。
このような覚え方をすると、
英語で発言するときにも、Eメールを書くときにも、
グルーピングされた単語が記憶からどんどん引き出されて、
いろいろな単語を使うことができます。
しかも、これは
TOEICの対策にもなるのです。
TOEICの場合、”like”の意味は日本語で「好き」という訳語が見つかっただけでは
回答になりません。
TOEICでは、英語の質問に対し、英語で答えなければならないからです。
ということは、TOEICの問いに英単語が出てきた場合、
同じグループの中にある違う表現、つまり類義語で答えるか、
あるいは逆にして反義語で答えるという形で回答することになります。
ですから、この英語の単語の勉強法を使えば
TOEICの点数アップにもつながりますし、
さらに自分自身が英語で話すときや
あるいは書くときにも、
言葉がするするっと芋づる式で出るようになっていきます。
2つめのポイント:語源も使ってみよう
2つめのポイントは、
語源を使うという方法です。
知らない単語に出会ったときに、語源を使うと
とても便利なことがあります。
たとえば、
“enjoy”という単語があります。
“enjoy” の “en”は、
じつは”encompass”や”encounter”
の”en”と同じ、
“make”を意味します。
ですから、”en-joy”ならば、
“joy” は「喜び」という意味なので、
“en-joy” = “make joy” 、「喜びをつくる」、
そこから
“enjoy” =「楽しい」というように、
語源で解明していくことができるわけです。
日本語でも、「さんずい」なら「川」
つまり水に関連するものといった意味があるように、
英語でもそれぞれの語源に意味があります。
たとえば “encounter” を見てみましょう。
カウンターバーに行くと、
当然、カウンターがあります。
そのカウンター越しでバーテンさんとお客様が
出会うわけです。
ということは、”en-counter”は
“make counter”、「カウンターをつくる」という意味が読み取れることになり、
誰かと遭遇するといった意味で理解することができます。
ですから、
1.
グルーピングをしていくこと
2.
語源を活用していくこと
で、どんどん芋づる式に英単語が覚えられるのです。
ぜひ、これら2つの「英単語を効率よく勉強していくコツ」を使って、
効率よく英単語を覚え、ますます英語が大好きになって、
そして得意になってください。
Good Bye!