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人生の転機となった宅建主任者試験、24歳の独学体験記

はじめに

宅地建物取引主任者を目指したきっかけは、「試験科目に法律(特に民法)を扱う問題があったこと」「不動産を扱う仕事に就く足がかりになりそうであったこと」「資格の名称(知名度が高い)に惹かれたこと」でした。 あと、私は学歴が乏しかったこともあり、 宅建主任者試験合格が学歴代わりの色づけとなることを期待してもおりました。

宅建試験の情報収集

どんなことでも始める段階で必要となるのは、目標を達成するための情報収集であります。 宅建試験の勉強を始めるにあたり、私が選択したのは通学でも通信でもなく独学でした。 当時インターネットに接続できる環境になかった私の唯一の情報源は、書店等で販売されている資格試験対策本のみ。 これに頼るほかなかったのです。

独学初学者の教材選び

通学や通信講座ではこの点の心配は要りません。すべてセットとなっているからです。 独学の場合は、教材選びからシビアな対応が必要となります。 自分自身の学習環境にマッチしたものを選ばなければ、合格に遠のいてしまうからです。 私の場合どうしたかというと、大きめの書店で立ち読みをしながら、「文字が大きめ」「絵や図が豊富」「わかりやすい、という印象を受ける表紙」などで決めました。 この手の学習は初学者でしたから特に自分のカタチがなかったので、直感で選んだといっても過言ではなかったと思います。 本試験終了後の合格発表を経て分かるのですが、この教材が大当たりだったんです。

基本書・テキストを使った勉強法

いわゆる教科書的存在のものです。 ほとんどの人はこのテキスト等をベースに学習を進めていきます。 私も例外なくそのようにいたしました。 600ページ弱のもので、実は購入してから12年程経つのですがいまだそのテキストを持っております。 購入したことで大きな転機となったシロモノですから。 使い方は、一般的な独学者と同じだったでしょう。 テキストを読み(通読)、気になるところに立ち返ってマーカーを入れ(要点チェック)、最後のページまですすめていく。 私の本試験までの学習期間は約4ヵ月半。 仕事をしながらの学習だったこともあり、このテキストを使う学習に3ヶ月をいう期間を費やすことになってしまいました。 この経験が宅建本試験ではプラスに働き、その後、別な資格試験での学習法にいい意味での大きな変革をもたらすことになりました。 しかし、テキストのみに学習期間の3分の2を費やすことは、試験対策としては間違っていたとハッキリ言えますね。

過去問題集を使った勉強法

前述の通り、本試験まで残り期間が約1ヵ月半となってからの問題演習開始となりました。 一般的な独学者は、テキストを終えそれなりの手ごたえをもって問題演習を始めるようです。 当時の私もそのようにすすめていきました。 過去の本試験で出題された問題を現行法に対応するべく部分的にアレンジした問題集(過去問)を一から解いていきました。 テキストでの知識はそれなりに有していたものの、それが問題として出題された場合の対処ができませんでした。 過去問とテキストを交互に見合わせながら数をこなし、何回も繰り返していくうちにコツがつかめてきました。 この経験から、いわゆるアウトプット学習の有効性を認識することとなり、その後の資格取得に大きく影響を及ぼしたのでした。

仕上げの模擬試験

一般の受験生であれば、各資格試験指導校の模擬試験と受験するのでしょう。 私の場合は、模擬試験会場についての情報が乏しかったことと、コスト(模擬受験費用)の問題があったため、市販されている「予想模擬問題集」を利用することとしました。 私の使用した予想模擬問題集は、宅建試験に合格するために必要な能力を身につけるのに十分なものでありました。 直前期はこの教材をベースに何回も繰り返し、また、選択肢レベルで演習していきました。 本試験まで間もない時期に、いろんな教材に手を出すことは範囲をいたずらに広げてしまい、確実な知識の習得に悪い影響を及ぼしてしまいます。 その点、教材を限定的(絞り込む)ことで、必要な知識をより確実にすることができますので、これから資格試験合格を目指す方には、試験対策と割り切って取り組むことをオススメしておきます。

いよいよ本試験

当時からもぐりの受験生であった私は、本試験会場へ自家用車(試験時は同乗者に運転をバトンタッチする)で向かいました。 片道約2時間半のドライブ。 本試験会場へ自分の運転で赴くことは是非行わないようにと忠告申し上げておきます。 理由は、一言で言うと「危ないから」であります。 年に一回しかない大一番を前に、平常心ではないかもしれません。 また、その不安定な運転から何かトラブルに合い、会場にたどり着けなかったら元も子もありませんしね。 私の場合は、幸いにもトラブルに合うことはなかったのですが、あまり慣れない地域への運転でしたから会場に時間内にたどり着けるかが不安でたまりませんでしたね。 それ以来、その後の各資格試験本番は公共の交通機関を主に利用していくことになりました。 このことは受験会では常識であるようです。 私も強く思います。 本試験会場は某大学。 さすがにマンモス試験だけあってすごい人でした。 宅建試験受験生を目的としたものかは分かりませんが、敷地外に屋台まででておりました。 本試験会場に入って初めて自分以外の宅建試験受験生を目にしました。 みんな書籍を片手にスペースを見つけて試験会場入りを待ちながら最後の勉強をしているようでした。 私は「本試験当日までにしてきたことで十分である」という思いがあったため、その場の雰囲気を存分に味わおうという気持ちでおりましたので、会場に着席をしてから最終チェックをしていきました。 試験監督官の注意事項説明が終わり13:00試験開始です。 一斉にページをめくる音がして緊張感が増したのを覚えております。 ここで重要なのは「みんながみんな問1(1ページ目)から解き始めるわけではないので、音に気をとられる必要はないこと」 そして、「解くのが早い人=実力がある人=合格できる人、ではないこと」です。 他の受験生との競争試験ではあるけれども、その実力を知ることはできませんので、目の前にある問題と向き合うことが最重要となります。 私は試験時間2時間のうち約半分である1時間ほどですべてを終え、時間があるからもう一回最初から全部確認ついてに解いてみることにしました。 途中退室はせず、最後まで残って本試験の修了の瞬間を待ちました。 15:00修了時刻となり、解散です。 印象は「さすがに本試験、難しかった」「宅建、甘くはないねぇ」「やっぱ素人が独学では厳しいのか」「また来年、リベンジに来るぞ」 などと考えながら帰路にたちました。 後にこれらの印象は、それなりに出来ていたからこそでる感情であったことは当時の私は知る由もなかったのです。 できていない人ほどカンタンといい、できている人ほど難しかったということが多いようなのです。

やっときた合格発表

12月、本試験から1ヵ月半経ちようやく迎えた合格発表日。 私はその日の朝刊で自分の名前を確認して合格を知りました。(今現在は掲載されなくなりましたが) ほっとした瞬間でした。 自分が認められたんだと。 合格基準点36点のところ42点(自己採点)という成績。 仕事をしながら初学者4ヵ月半で独学一発合格。 私にとっては大快挙の出来事でありました。

おわりに

引用はありません 宅地建物取引主任者試験合格は資格人生の第一歩となりました。 後に、管理業務主任者・マンション管理士・行政書士・2級FP・社会保険労務士などの試験に合格できたのも、このときの宅建試験合格という経験があったからでしょう。 宅建主任者試験合格は「自分自身の勉強法確立」「ステータスUP」「就職転職のきっかけ」などいろんな恩恵をもたらしてくれました。 この合格から約10年後になりますが、宅建・FP講座の講師として指導する立場で資格試験合格の経験を行かすこともできました。 資格取得は、いいことはあれども悪いことはありません。 「思い立ったが吉日」とはよく言ったものです。 チャレンジの先には明るい未来が待っていることでしょう。

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